長野市南部地域(南長野)を拠点に、野球関係者有志による小中学生への野球教室が定期的に開かれている。子どもたちのスキルアップはもとより、指導者や保護者など「大人」を巻き込み、持続可能な育成モデルを構築し、さらには他地域への波及も視野に入れている。
↓ ゴロ捕球から送球を反復する参加の中学生

「南長野ベースボール・ライズ」と名付けたプロジェクト。中学校部活動の地域展開が進む中、指導者や教員、保護者が連携して継続的に学べる場が必要と考えた有志が昨年10月にスタートした。
冬場は長野オリンピックスタジアムの室内練習場を拠点に月2回程度、夜間の2時間、主に中学生を中心に開いてきた。長野商高でコーチ、監督経験があり、県野球協会で技術委員長も務める同地区在住の坂田吉久さんが中心的な指導役となり、主に「投げる」動作を論理的に指導している。

↑ ↓ 坂田さん(青いジャンパー)が体の構造に沿った正しい投げ方を指導

毎回、10人前後から十数人の中学生が参加。南長野エリアに4つある地域展開チームを通じて告知しているほか、硬式チームやエリア外からも参加がある。
地域クラブでコーチを務める南長野ライズ代表の齋藤貴弘・篠ノ井東中教諭は「子どもたちの動きや顔つきが変わってきている」と変化を感じる。
篠ノ井西中3年の高野泰智は「投手としてうまくなってチームに貢献したくて最初から参加した」と言い、「手応えを感じている」。硬式の長野南シニアから参加している前山弦輝(松代中3年)は「仲間から誘われて参加した。投げる感覚がよくなってきた」と教室を心待ちにする。
↓ 張ったひもを意識しながら投げ方を習得

また教室には地域クラブの教員以外の指導者や時に保護者も見学し、指導法を学んでいる。齋藤代表は「もっと大人に絡んでほしい」と希望。「絶対に正解な指導だと押し付けるつもりはなく、指導者の方とも一緒に学ぶスタイルで進めたい」と考える。
齋藤代表は「指導のレベル向上にもつなげ、こうした取り組みがほかの地域にも展開されていけばいい」と構想している。

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