ごあいさつ

 吉田音楽事務所の吉田洋弥です。私は日頃から演奏家の活動を会計面・運営面から支援しており、資金管理や事業設計を担当しています。若手演奏家を取り巻く環境は、限られた演奏機会を多くの才能が競い合う、いわば椅子取りゲームのような状況が続いています。伸び盛りの若手にとって最も必要なのは「本番の経験」です。スポーツ選手が試合に出場することで成長するのと同じように、演奏家も実際の舞台に立つことでしか得られない学びがあります。だからこそ私は、この挑戦を単なる公演企画ではなく、未来への機会創出として支えたいと考えています。

 

 

演奏者のご紹介

 8月9日、長崎に鳴り響く黙祷のサイレン。吉田藍はその音を毎年聞きながら育ちました。戦争は歴史の教科書の中の出来事ではなく、身近な大人たちの体験として語られるものであり、「語り継ぐ」という行為そのものが生活の一部でした。

 

 2022年、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったとき、彼女はすぐに行動に移しました。音楽大学の同志と共にチャリティコンサートを企画し、収益の全額をユニセフへ寄付。そして、ウクライナ侵攻からちょうど4年となる2026年2月24日、東京都港区にあるウクライナ正教会で広島出身の若手演奏者とともに祈念演奏を行いました。

 

チャリティーコンサート 宗教間合同祈り  

 

 私は、彼女の演奏によって会場の空気が変わる瞬間を目の当たりにしてきました。専門家からも「情熱的」「スケールが大きい」と評されるその音楽は、人の感情の奥に直接届く力を持っています。彼女こそ、平和をテーマとするこのプロジェクトにおいて適任だと確信しています。彼女は昨年、桐朋学園を卒業し、さらに1年ディプロマコースでより深く学んできました。今年は音楽家として新たな一歩を踏み出す節目の年です。

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 被爆のヴァイオリンとホロコーストのヴァイオリンが同じ舞台に並び、その音が響く機会は決して当たり前ではありません。歴史の記憶を宿す楽器と、次世代を担う若い演奏家。その出会いが実現する「今」を逃せば、同じ形で訪れる保証はありません。戦争体験者が少なくなっていく時代に、記憶をどう受け取り、どう未来へ渡していくのか。その問いを、自分たちの世代の責任として形にしたい。若い演奏家が、歴史を背負った音を未来へつなぐ――その瞬間を生み出すことが、本プロジェクトを立ち上げた理由です。

 

世界平和記念演奏ツアー

 本プロジェクト「Violins of Hope」は、 広島の「被爆ヴァイオリン」と、ホロコーストを生き延びた「ホロコーストのヴァイオリン」という二つの歴史を刻んだ楽器を用い、世界平和を祈念する国際演奏ツアーです。 2026年春、渡邊実氏(実行委員長・プロデューサー)のもと、ヨーロッパおよび日本の各地で演奏を行います。 予定地は、 スペインのゲルニカ、 ポーランドのアウシュビッツ、ドイツのベルリン、フランスのパリ、 そして帰国後の東京、広島、長崎など、 戦争や和解の記憶を象徴する都市です。 それぞれの土地の歴史と向き合い、祈りを捧げる演奏を行います。演奏を担うのは、長崎出身の若手ヴァイオリニスト・吉田藍です。被爆地・長崎で育った彼女が、次世代の担い手として歴史の記憶を音楽で届けます。

 

本クラウドファンディングの目標金額を150万円とし、以下の費用へのご支援をお願いしています。

・日本〜ヨーロッパ間の渡航費 

・ヨーロッパ域内での移動費

・帰国後の国内での移動費

・ヨーロッパおよび帰国後の演奏ツアー中の滞在費

・公演地使用料

・その他公演に関わる諸経費

 

ゲルニカ(スペイン)ベルリンアウシュビッツパリ

  国際的かつ社会的意義を持つ活動であっても、若手音楽家の負担は大きいのが現状です。本プロジェクトは、その挑戦を社会全体で支える仕組みとして立ち上げました。なお、演奏場所の権利者様、実行委員長である渡邊実氏、演奏者・吉田藍氏には当プロジェクトに掲載する事について了承を得ています。

 

開催決定地

4/11 芝公演 増上寺 キックオフイベント
4/24 ゲルニカ議事堂(スペイン)

4/25 ラバウリア広場(ゲルニカ)

4/25 サンタマリア教会(ゲルニカ)

4/26 ゲルニカ共同墓地(追悼式典)

4/28 カイザーヴィルヘルム記念教会(ベルリン)

8/5 かがり灯の祭典(広島)

8/7 YMCAアステールプラザ(広島)

8/8 浦上天主堂(長崎)

8/8 原爆殉難者慰霊式典(長崎爆心地)

8/9 諫早ARCH(長崎)

 

開催候補地

・凱旋門資料館(パリ)

・アウシュビッツ(ポーランド)

・ノートルダム寺院(パリ)

・グランドモスク(パリ)

・バチカン図書館

 

 現在、各開催地との具体的な協議を進めています。プロジェクトの特性上、最終決定の時期がクラウドファンディング終了後となる場合もありますが、実現可能性を十分に検討した上で計画を策定しています。確定情報は速やかにこのページにてご報告いたします。

 

 また、本プロジェクトで既に決定しているイベントについては、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します

 

 

プロジェクトについて

目標金額 150万円

目標金額の使途および実施する内容 ヨーロッパ演奏ツアーを実施します。航空費、移動費、滞在費、会場諸経費

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します。

 

ビジョン

 原爆とホロコースト―― 人類が経験した二つの深い悲劇。 その記憶は、語られなければ風化していきます。 戦争体験者が少なくなる今、次の世代がどのようにその記憶を受け取り、未来へ手渡していくのかが問われています。 本プロジェクトは、単なる演奏ツアーではありません。 歴史を宿す楽器と、次世代を担う若い演奏家が出会い、「記憶」「赦し」「希望」を音楽という形で世界へ届ける試みです。 被爆地・長崎で育った若手演奏家が、広島とアウシュビッツの記憶を背負い、ヨーロッパと日本を巡る―― それは、過去と未来をつなぐ象徴的な行為でもあります。 私たちは、音楽の力を通じて、 悲劇を忘れないこと、 そして同じ過ちを繰り返さないという意思を共有する場を創りたいと考えています。

 

 この挑戦は、一人の演奏家のためだけのものではありません。 記憶を未来へつなぐ営みに、社会全体で関わるための第一歩です。 本ツアーをきっかけに、若い世代が歴史と向き合い、平和について考える機会を広げていくこと。 そして、音楽が国境や言語を超えて対話を生む存在であることを示すこと。 それが、本プロジェクトの目指す未来です。

 

▼不測の事態について

本プロジェクトはAll-in形式で実施いたします。目標金額に達しない場合でも、予定していた実施内容の通り実行致しますが、天災、国際情勢の急変、感染症拡大等の不可抗力により渡航自体が不可能となった場合には、速やかに状況を報告し国内のみの演奏ツアーとなります。

 

▼中止になった場合の対応

実施内容が大幅に変更または中止となった場合には、返金または代替活動への充当について支援者の皆様へご案内いたします。

 

いかなる場合も、収支および状況は透明性をもって報告いたします。

 

 

推薦のことば

世界平和祈念演奏ツアー実行委員会 代表 渡邊実氏より推薦状をいただいています。

 


掲載している名称および画像は渡邊実氏より許諾を得て掲載しています。

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