英国政府は、科学技術イノベーション省(DSIT)および財務省を通じて、2030年代初頭までに大規模な量子コンピューティングインフラを構築するため、20億ポンド(約3,000億円)の投資パッケージを発表しました。この資金には、初の調達プログラムに充てられる10億ポンド(約1,500億円)と、今後4年間で技術開発、人材育成、施設整備に充てられる10億ポンド(約1,500億円)が含まれます。内訳は、医薬品および金融分野での量子コンピューティング応用が5億ポンド(約750億円)、センシングおよびナビゲーションのブレークスルーが4億ポンド(約600億円)、量子ネットワーキングが1億2,500万ポンド(約187.5億円)、医療診断およびセキュア通信のイノベーションが2億500万ポンド(約307.5億円)となっています。
この取り組みの中核となるのは、2026年3月下旬に開始される「ProQure: Scaling UK Quantum Computing」プログラムです。このプログラムは、政府調達をテコとして、最先端のプロトタイプを評価のために提出する企業を募集し、イノベーションを商業規模に引き上げることを目指します。成功したシステムは、研究者や公共部門が利用できるよう、国家コンピューティングインフラに統合されます。このハードウェア展開を支援するため、産業インフラに9,000万ポンド(約135億円)、5つのナショナル・クオンタム・リサーチハブに1,380万ポンド(約20.7億円)が投入され、さらにエディンバラの量子ソフトウェアラボへの追加支援により、アプリケーション発見の加速が図られます。
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