(CNN) 米空軍の空中給油機KC135「ストラトタンカー」が12日にイラク西部で墜落した事故で、米軍は搭乗していた要員6人全員が死亡したことを明らかにした。事故は「敵の攻撃や友軍の誤射によるものではない」としている。

米中央軍は13日午前の声明で、乗員全員の死亡を確認した。

以前の声明では、「壮大な怒り」作戦を実施中、イラク西部上空で航空機2機が絡む事故が発生したと説明されていた。「壮大な怒り」は国防総省がイランとの戦争に付けた名称。

声明では「1機がイラク西部で墜落し、もう1機は安全に着陸した。これは敵の攻撃や友軍の誤射によるものではない」としている。

親イラン武装組織の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」は、KC135を撃墜したと主張。2機目のKC135を狙った攻撃も行い、緊急着陸させたと付け加えた。ただし、この主張を裏付ける証拠は示していない。

イスラエルのライター駐米大使はX(旧ツイッター)への投稿で、事故に遭った航空機のうち1機はイスラエルに安全に着陸したと明らかにした。

イスラエルの公共放送KANがテレグラムに投稿した2枚の写真には、垂直尾翼の先端が欠損したKC135が写っている/KAN
イスラエルの公共放送KANがテレグラムに投稿した2枚の写真には、垂直尾翼の先端が欠損したKC135が写っている/KAN

機体のマーキングから、カリフォルニア州ビール空軍基地から飛来したことが判明した/KAN
機体のマーキングから、カリフォルニア州ビール空軍基地から飛来したことが判明した/KAN

イスラエルの公共放送KANがテレグラムに投稿した2枚の写真には、垂直尾翼の先端が欠損したKC135が写っている。機体のマーキングから、空軍予備役軍団第940空中給油航空団が駐屯するカリフォルニア州ビール空軍基地から飛来したことが判明した。

KC135の乗員の死亡により、イランとの戦争に関連して亡くなった米軍要員の数は13人になった。

今月1日には、クウェートのシュアイバ港への攻撃で米陸軍予備役の兵士6人が死亡。また、今月初めにサウジアラビアでの攻撃で負傷した別の要員も6日に亡くなった。

KC135は実質的に「空飛ぶ給油所」で、空中で燃料補給を行うことで航空機の航続距離を延ばし、戦闘地域により長くとどまることを可能にする。

空軍によると、KC135の乗員は通常3〜4人。操縦士と副操縦士、空中で他機に給油する作業を担当するブームオペレーターで構成される。任務によっては航法士が加わる場合もあると空軍の資料では説明されている。

KC135は貨物や患者を運ぶ仕様に変更することも可能だ。

今回の事故に関わった機体が具体的にどんな任務に従事していたのか、空軍は明らかにしていない。

空軍の資料によると、KC135は米空軍の保有機で最も古い部類に入る機種で、最後の機体は1965年に納入された。

米連邦議会の報告書によると、この4発ジェット機はボーイング707型旅客機をベースにしており、昨年の時点で376機が現役だった。新型エンジンの搭載を含む大幅な改修が長年行われている。

イランとの戦争で喪失が確認された航空機は4機目。

先週には、F15E「ストライクイーグル」3機がクウェート上空で友軍の誤射により撃墜されたが、乗員6人は全員無事に脱出した。

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