数年前に筆者が出会った「BunsenLabs」は、最小構成でありながら洗練された外観を持つ、驚きに満ちたLinuxディストリビューションだ。「Debian」をベースにデスクトップ環境として「OpenBox」を採用しており、その使用感は「Bodhi Linux」と「Ubuntu」を組み合わせたような印象を受ける。デスクトップにはUbuntuを想起させる垂直パネルとメニューが配置され、Bodhi Linux風の右クリックメニューや、システム情報を表示する「Conky」が緑を基調としたテーマの中に同居している。
定番とは異なる軽量なディストリビューションを探しており、かつDebian譲りの信頼性を求めるユーザーにとって、最新版の「BunsenLabs Carbon」は最適な選択肢となるだろう。
コミュニティー主導で開発されているBunsenLabsは、かつて人気を博しながらも惜しまれつつ開発を終了した「CrunchBang Linux」の後継プロジェクトとなる。その設計思想は、利便性を損なわずにリソース消費を最小限に抑えることや、編集が容易な設定ファイルとスクリプトを提供することにある。あらゆる層のユーザーにとって使いやすく、オープンな開発体制とコミュニティーによる貢献を促進することも重視している。
デスクトップのカスタマイズ性に目を向けると、BunsenLabs Carbonは多様なコンポーネントが融合していることが分かる。例えば、外観の設定には「nwg-look」というアプリを使用するが、ここでテーマを選択してもパネルには反映されない。パネルの設定を変更するには「Xfce Panel Preferences」を開く必要がある。さらに、デスクトップメニューに新しいテーマを適用させるには、ユーザー設定から「jgmenu」を選択し、OpenBoxとのテーマ同期を実行しなければならない。

Linuxデスクトップのカスタマイズに慣れていないと、やるべきことがたくさんある(提供:Jack Wallen/ZDNET)
こうした手順は一見複雑だが、一度慣れてしまえばカスタマイズは直感的なものへと変わる。こうした仕様から、Linux初心者がデスクトップの操作体系を理解するまでには、多少の学習期間が必要になるだろう。ただし、垂直パネルの配置にさえ慣れてしまえば、標準状態のBunsenLabs Carbonは誰にでも扱えるシンプルなポイント&クリックの環境として機能する。もし垂直方向の「Deskbar」が好みに合わなければ、従来の水平配置に変更することも可能だ。さらに、「KDE Plasma」のようにパネルを浮かせたようなデザインに調整する機能も備えている。

従来のデスクトップのように見えるよう構成した「BunsenLabs Carbon」(提供:Jack Wallen/ZDNET)

フローティングパネルが美しい(提供:Jack Wallen/ZDNET)

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