2026年シーズンの幕開けとなるF1オーストラリアGPのフリー走行1回目(FP1)の開始を目前に、アストンマーティン・ホンダを更なる試練が襲った。セッション開始直前、フェルナンド・アロンソのFP1欠場が発表された。
ホンダによると「PU関連と思われる不具合が発見された」ことが理由だ。原因の特定には至っていない段階での苦渋の判断だった。
アストンはプレシーズンテストの段階から深刻な振動問題に悩まされてきたが、今回の不具合との関連は現時点では明らかになっていない。だが、貴重なデータ収集の場を失うことの痛手は小さくない。
ICE(内燃エンジン)に起因するとされる一連の振動は、マシンを揺さぶり信頼性トラブルを引き起こしているだけではない。ステアリングを通じてドライバーの手にも負荷を与えている。
厳しい状況のなかで唯一の救いは、ランス・ストロールがコースインを果たしていることだ。ガレージでアロンソが見守るなか、ストロールは振動対策を施したマシンの挙動を確認するための周回を重ねているが、開始30分で刻まれた周回数はわずか3周にとどまる。
今季唯一のルーキーであるアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)にとっても、思い描いていたようなキャリアのスタートとはならなかった。セッション開始からわずか数分後、ピットレーン出口で突如マシンがストップ。コース上に立ち往生する事態となり、回収作業のためにバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。

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