26年W杯日本の試合会場とキャンプ地
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 日本サッカー協会は27日、W杯北中米大会(6月11日開幕)に臨む日本代表がメキシコのモンテレイで事前合宿を行い、大会期間中は米テネシー州ナッシュビルを拠点とすることを発表した。ナッシュビルは第1戦オランダ戦、欧州プレーオフ勝者と対戦する第3戦の開催地である米テキサス州ダラスと時差がなく、飛行機で約2時間の距離。23年6月に完成した米MLSナッシュビルSCの最新鋭施設から頂点を狙う。

 最高の景色を目指す日本代表のW杯前線基地が決まった。米南東部に位置するナッシュビル。第1希望だったダラスの施設は優先権のある第1ポットの国に抑えられる公算が大きいため断念したが、森保監督が選定基準に挙げていた「練習とホテルの環境が選手にストレスなく、集中してできるところ」に合致。2試合を行うダラスと時差がなく、空港からチームが宿泊する中心部のホテルも車で約15分とアクセスはいい。

 練習拠点の米MLSナッシュビルSCのトレーニングセンターは23年6月に完成。米メディアによると総工費4000万ドル(約62億3700万円)で、日本代表が国内練習拠点とするJFA夢フィールド(千葉市美浜区)の42億円の1・5倍近い。2面の天然芝を含む3面のピッチに加え、最新鋭のジム、温冷浴設備、プール、サウナ、選手ラウンジなど最新鋭施設が整う。

 事前合宿地は第2戦の開催地モンテレイに決めた。メキシコ1部ティグレスの施設で天然芝ピッチ2面、ジムやメディカルルームなどを完備する。6月の平均最高気温は34度程度まで上昇。試合は午後10時開始で暑さは和らぐが、大会を通じて必要な暑熱対策を講じるにはうってつけの場所。開催地の環境や気候を事前に体感できることもプラスに働く。

 日本代表は14年W杯ブラジル大会でサンパウロ州イトゥのスパリゾートでベースキャンプを実施。比較的涼しい環境で回復を優先させたが、試合では高温多湿のピッチで動きが重く、コンディション調整に失敗した。今回はナッシュビルも6月の平均最高気温は31度程度まで上がり、暑熱対策に余念はない。

 18年ロシア大会はルビン・カザン、22年カタール大会はアルサドと、強豪クラブの施設を拠点に16強入り。3大会連続でクラブの練習場を使用するのは、リゾート施設などとは違うサッカーに特化した会場を使うメリットを体感しているからだ。頂点を本気で狙いに行く8度目のW杯。過去の経験は確実に生かされている。

 ▽ナッシュビル 米テネシー州の州都で人口約70万人。面積約1360平方キロは静岡市と同規模。標高約180メートル。日本との時差はマイナス15時間。6月の平均最高気温は31度。カントリーミュージックの中心地で「ミュージック・シティー」と呼ばれるほど音楽産業が発展。日産自動車やブリヂストンなど日系企業が拠点を置く。14年に神奈川県鎌倉市とパートナーシティー提携締結。

 ▽モンテレイ 米国国境に近いメキシコ第2の経済都市で、ヌエボ・レオン州の州都。人口は約113万人。面積約860平方キロは佐渡島と同規模。標高約530メートルでシエラマドレ・オリエンタル山脈の麓に位置。日本との時差はマイナス15時間(夏時間の4~10月はマイナス14時間)。6月の平均最高気温は34度。治安は比較的良好。CFモンテレイは国内屈指の強豪。

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