■協会最大規模の訓練センターが広島に
2027年、広島の街で「盲導犬」を見る機会が増えるかもしれません。広島市南区比治山本町に2027年4月、公益財団法人日本盲導犬協会の訓練センターが開設されます。
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日本盲導犬協会は、西日本の基幹訓練施設と位置付け、年間およそ40頭の盲導犬を育成していく考えです。訓練センターが「街中」にできることで、より実戦的に訓練ができる期待があります。
ただその一方で、飲食店や施設での「盲導犬受け入れ拒否」は、今なお解消されない深刻な課題です。新しい訓練センターの誕生を機に、広島がより優しく、誰もが自由に歩ける街になるために、私たちはどう盲導犬と接すればいいのでしょうか。正しい知識と心構えとは。
■“街中”に開設は初の試み
訓練センターの建設が予定されているのは、広島市南区比治山本町にある日本通運比治山宿舎跡地。現在は更地となっています。
今年4月に着工、1年後の2027年4月開設を目指していて、西日本初の基幹訓練施設になります。訓練センターを街中に開設するのは協会では初めての試みです。
日本盲導犬協会によりますと、分娩施設が整う静岡県の「富士ハーネス」では年間およそ100頭の子犬が産まれるそうです。そのうち、広島の訓練センターでは年間およそ40頭の訓練犬を育成していきたいとしています。
■盲導犬のお仕事はたった3つ!?
日本で活動している盲導犬は、768頭。そのうち、広島県では18頭います(2025年3月末現在)。
一見、まるでカーナビのように「盲導犬がユーザー(飼い主)を目的地まで導いている」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。
実はそうではありません。
盲導犬の基本的なお仕事は、たったの3つ。
(1)障害物を避ける
(2)曲がり角の手前で止まり、ユーザーに角を教える
(3)段差の手前で止まり、ユーザーに段があることを教える
■スムーズな歩行の裏に「高度なコミュニケーション」
実は、ユーザー自身が目的地までの道順を頭の中に描き、「右」「まっすぐ」と犬に指示を出しているのです。
横断歩道の段差で止まり、そこから、盲導犬が信号の色を判断して歩き出すわけではありません。

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