京都市出身の小説家、澤田瞳子さんの作品が直木賞に選ばれてから一夜が明け、市内の書店は、受賞作などを並べた特設コーナーを急きょ、設置したほか、さっそく購入する人の姿も見られました。
14日、第165回芥川賞と直木賞の選考会が開かれ、直木賞には、京都市出身で、同志社大学の大学院で奈良時代の仏教の歴史を研究したあと小説の執筆を始めた澤田瞳子さんの「星落ちて、なお」など2作品が選ばれました。
これを受けて、京都市南区のショッピングモールにある書店では、「星落ちて、なお」を含む澤田さんの15の作品のほか、今回、芥川賞に選ばれた作品などを集めた特設コーナーを急きょ、設置しました。
15日は開店直後から利用客がコーナーを訪れて、作品を手に取ったり、実際に購入したりしていました。
澤田さんの受賞作を購入した女性は、「きのう受賞を知り、以前から好きな作家だったこともあり、売り切れる前にと思い、購入しました。受賞してうれしいです」と話していました。
書店の山田剛史 店長は、「ノミネートされるたびに期待してましたが、ようやく選ばれうれしいです。時代小説でも、人間模様を描いている作品が多いので、これを機に気軽に手に取ってもらいたい」と話していました。
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