ファイルマネージャーは、必ずしも正当な評価を得ているとは限らないアプリケーションの1つだ。標準搭載されているアプリで十分だと考えがちであり、結局のところ、ファイルの管理や検索、展開ができれば事足りるのではないかと思われがちだからだ。

 確かに、基本的なレベルで見ればファイルマネージャーの役割はその通りである。しかし、全てのファイルマネージャーが等しく作られているわけではない。利用しているOSが何であれ、選択肢は常に存在しており、中には現在使用しているものより優れたアプリも含まれている。

 その好例が「Windows File Explorer」である。もちろん、File Explorerでも用は足りるが、より優れた利便性を提供するアプリがある中で、あえて「用が足りる」程度のものに甘んじる必要はない。

 筆者が「Linux」から離れて1週間を過ごした際、標準アプリに対して抱いた不満をきっかけに見いだした、お気に入りの選択肢を幾つか紹介したい。

1. Total Commander

 「Total Commander」は、Windows環境において筆者が絶大な信頼を置く強力なファイルマネージャーである。特にネットワーク上のSamba共有への接続性が極めて優れており、ネットワークドライブの割り当てだけでなく、OS起動時の自動接続設定も可能だ。ネットワーク共有を頻繁に利用するユーザーにとって、この安定した接続性は代えがたい魅力であり、同分野においてTotal Commanderの右に出るものはいない。

 ユーザーインターフェース(UI)については、「Windows XP」や「Windows 7」の時代をほうふつとさせる、やや時代遅れな印象を拭えない。しかし、その古風な外観を理由に敬遠するのは早計である。一度使い始めれば、その質実剛健な設計と圧倒的な機能性が気に入るはずだ。

 Total Commanderが備える主な機能は次の通りである。

ドラッグ&ドロップに対応した2画面(デュアルウィンドウ)表示
サイドパネル機能
一括リネーム(マルチリネーム)やアーカイブ作成用の内蔵ツール
FTPクライアント機能
お気に入り登録機能
ファイルおよびディレクトリーのコピー、移動、削除、名前変更
内蔵テキストエディターによるファイル比較
サブディレクトリーを含むフォルダー同期(バックアップや整理に最適)
MIMEやUUE形式などのファイルのエンコード/デコード
巨大ファイルの分割および結合
全文検索および重複ファイル検索
パターン、サイズ、日付に基づいたファイルフィルター
プラグインによる機能拡張
レイアウトやツールバーの自由なカスタマイズ
アプリケーション内での画像および動画の直接再生
バックグラウンドでのダウンロード実行
SSL/TLSによるセキュアFTP(別途「OpenSSL」のDLLファイルが必要)

 Total Commanderは、公式サイトのダウンロードページから入手でき、無料でインストールおよび試用が可能となっている。

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