
引退会見翌日の生出演
今季限りで現役を引退するサッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府のMF柏好文選手(38)が「KICK OFF! YAMANASHI(キックオフ!ヤマナシ)」に生出演しました。山梨県富士川町出身で、世界の舞台でも戦ったフットボーラーは、12季ぶりに地元・山梨のクラブに復帰。闘病を経て、16年のプロキャリアに幕を下ろす胸中に迫りました。
■メンタル・フィジカル…他競技も注目した逸材
スタジオにはラグビー元日本代表で山梨学院大監督の梶原宏之氏(59)も生出演。高校教員時代、柏選手に注目をしていたと言います。
梶原氏は花束を手渡し、柏選手の功績をたたえました。
梶原氏
「県民の皆様に夢と希望をありがとうございました」
柏選手
「ありがとうございます」
森田アナ
「梶原さんは高校でラグビーを教えていたが、当時から柏選手をチェックしていた?」
梶原氏
「注目していた。韮崎高時代に、素晴らしいメンタルとフィジカルの強さ、獲物を狙うようなゴールの取り方を(ラグビーでも)模範にしていた」
柏選手
「サッカーを飛び越えてラグビー界にも柏の存在が知れ渡っていたことが今、分かった。ラグビーの方に行けばよかったかなと…(笑)」
出演前日の13日には、甲府市で柏選手の引退会見が行われました。
12季ぶりの甲府の復帰となった今季、開幕前に目の病気が発覚。療養やリハビリの末、11月23日のホーム最終戦で途中出場を果たしました。今季の出場はこの1試合のみにとどまり、ピッチで見せる最後の雄姿となりました。
■「広島から来るときに甲府で引退すると決めていた」
森田アナ
「引退会見を終え、率直な感想は?」
柏選手
「きのう引退会見を終えたが、この生放送が終わってからが本当の引退(笑)。きのうの引退会見で状態がすごく上がっているので、きょうは16年間で一番いい状態でスタジオに来ることができた」
梶原氏
「引退を決めた最大の理由は?」
柏選手
「1年間病気と戦い、来季こそはと復帰を目指して頑張っていたが、(今季ホーム)最終戦が終わったら『来季は契約しない』と言われ、きっぱり引退を決断した」
森田アナ
「他のクラブでプレーする選択肢は?」
柏選手
「広島からここに来るときに、キャリアをスタートした甲府で引退すると決めていた。契約がなかったと同時に引退と決めた」
森田アナ
「それだけの思いを持ってここ山梨に帰ってきてくれた。梶原さんも選手として引退の経験がある」
梶原氏
「引退を決めたときはすごく寂しいものだが、同時に新たな世界で活躍するというイメージもあると思う。柏選手は何を考えている?」
柏選手
「梶原さんの隣で、こうやってコメンテーターとして一緒に働きたいなと今思った(笑)。きょう結果をしっかり残して、ご一緒に仕事させていただきたい!」
■スタイルは「ちょびちょび」?伝統校をけん引
柏選手のサッカー人生は1995年、増穂サッカースポーツ少年団(富士川町)からスタート。フォルトゥナSC(南アルプス市)、韮崎高と、山梨でサッカーを続けました。
韮崎高2年時(2004年)の全国高校サッカー選手権県大会決勝ではゴールも。映像とともに当時を振り返りました。
柏選手
「これは一番僕がイケイケだった時代。当時の青春を思い出す髪型。爽やかでイケメン!」
梶原氏
「(ラグビーの)選手にも見せたことがあるが、ドリブルからのシュートを見れば、強い体幹がある。素晴らしい。ラグビーだったらスクラムハーフかウイングで偉大な選手になっていた」
森田アナ
「ご自身としてはどんな少年だったと思う?」
柏選手
「キーパーから(ボールを)取ったプレー、このスタイルを見ても、山梨の方言で言う『ちょびちょび』していたような、ちょっと調子に乗ったような少年だったんじゃないか」
森田アナ
「当時から他の選手より違う感覚はあった?」
柏選手
「やっぱりキレや頭脳、梶原先生が言う体幹は、人一倍あったと思う」
森田アナ
「さすがです!」
■地元クラブでプロスタート 1年目でJ1昇格に貢献
その後、国士舘大に進み、2010年に甲府に加入しました。
森田アナ
「プロ生活のスタートとなった甲府の4年間で一番印象に残っていることは?」
柏選手
「いろんな思い出があるが、最初にJ1昇格を決めた試合(2010年)が一番印象に残っている」
森田アナ
「2度の昇格があり、J2降格もあり、凝縮された4年間だったと思うが?」
柏選手
「この4年間があったからこそ、長い16年間というプロキャリアを築けた。自分にとっては大事な4年間だった」
森田アナ
「甲府サポーターにはどういう印象を?」
柏選手
「本当に熱くて、距離が近くて、時に距離が近すぎて、近すぎてを超えて熱すぎて、というような…。本当に山梨県の皆さんの熱を感じたし、それは今季最後の試合でも感じることができた」
柏選手はプロ5年目の2014年にJ1・サンフレッチェ広島へ移籍し、11シーズン在籍。リーグタイトル1回、YBCルヴァンカップ1回と2度のタイトル獲得に貢献しました。
さらにAFCチャンピオンズリーグやFIFAクラブワールドカップにも出場。プロ通算で511試合に出場し、45得点を挙げました。
森田アナ
「改めてどんなプロ生活だった?」
柏選手
「本当に幸せで、楽しくて、充実した16年だった」
■出演直前に新監督と電話 「やってくれると思う」
甲府の来季の監督には渋谷洋樹氏(59)の就任が決定。大宮アルディージャ(当時)、ロアッソ熊本、ジュビロ磐田で監督を務めた経験を持ちます。
甲府では2010年から4季コーチを務めたほか、2020年からは2季、ヘッドコーチとしてチームを支えました。
森田アナ
「柏選手はコーチ時代の渋谷さんと4季、甲府で一緒だった」
柏選手
「実は先ほど、ここに来る前に電話がたまたまあって…。『番組に出るから渋谷さんのいいことを言っておくよ』とちょうど話したところ。渋谷さんは本当にいい監督なので、やってくれると思う」
番組では視聴者から寄せられた質問も紹介しました。
Q.これからのサッカー人生、どの方向に進む?
柏選手
「先ほど次のキャリアが決まった。梶原さんの横で、と先ほど決まった。今ご報告させていただきます!」
森田アナ
「コメンテーターとして活躍していただけるということで、よろしくお願いします」
Q. 選手としてまだまだやれると思う。「引退やめました」となりませんか?
森田アナ
「やはり惜しむ声が聞かれる」
梶原氏
「本当にファンは寂しいと思うが、私としては言葉の力強さ、頭の回転力、指導者に向いているものを全部持っているので、期待したい。子どもたちが待っている」
柏選手
「『隣、空いているよ』とは言われなかった…(笑)」
Q. 今まで食事に気を遣っていたと思うが、引退して一番食べたいものは?
柏選手
「気を遣っていなかったので特にないが、風邪をひいたら市販薬を飲みたい」
■「これからもヴァンフォーレを愛してください」
プロ入り直後の、2010年に行われたYBS山梨放送の取材では、ボウリングのスコアを明かしていました。
森田アナ
「当時の最高スコアは240と語っていたが、こちらは今も?」
柏選手
「あのインタビューからちょっとして、277に更新した。さらにスコアを伸ばす」
森田アナ
「セカンドキャリアはプロボウラーという道も、もしかして…?」
柏選手
「それか、ラクビーのコーチも視野に入れたい(笑)」
梶原氏
「もう素晴らしいですね。こういう楽しいコーチに来てほしい。センスと頭の回転、素晴らしい」
森田アナ
「サポーターの皆さんへメッセージを」
柏選手
「16年という長い間、熱いサポート、応援をしてくれてありがとうございました。本当に感謝しています。これからもヴァンフォーレ甲府を愛してください」
(「KICK OFF! YAMANASHI/キックオフ!ヤマナシ」2025年12月14日放送)

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