11月14日にオープンした「佐嘉平川屋in和多屋別荘」=嬉野市

「佐嘉平川屋in和多屋別荘」で提供されるコース料理

 豆腐専門店の「佐嘉平川屋」(武雄市、平川大計社長)が、嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」(小原嘉元社長)内に新店舗を開いた。本店、嬉野店に続く3店目。外国人観光客からの要望が増えている、ビーガン(完全菜食主義者)向けのコース料理を提供する。

 平川屋は1950年に創業。佐賀県産の大豆を使用し、温泉湯豆腐や呉豆腐など、佐賀の豆腐文化を前面に出した品ぞろえで全国に販売網を広げている。

 メニューは、温泉湯豆腐主体のコース料理(6800円)を準備。引き上げ湯葉、焼きごま豆腐などが含まれる。豆乳ににがりを入れておぼろ豆腐を自分で作る体験も盛り込む。

 器は佐賀産が中心。ビーガン対応のため、平川屋の他店舗では味わえない100%植物性のたれも開発した。ニンニク、ニラといった匂いの強い「五葷(ごくん)」と呼ばれる野菜も使用しない。

 庭には足湯も設置。テイクアウトには呉豆腐、豆乳ソフトにきな粉と黒蜜をかけた名物の「豆乳パフェ黒蜜きな粉」と、和多屋店オリジナルの抹茶金時パフェ(ともに、ビーガンには非対応)などを用意し、足湯と同時に味わうこともできる。酒は地元嬉野の井手酒造「虎之児」、鹿島の富久千代酒造「鍋島」などを提供する。

 今回の出店は温泉、茶、焼き物など地域文化の深化・発信力強化を目指す和多屋別荘と、「佐賀を豆腐の聖地にする」ことを狙う平川屋の意向が一致して実現した。和多屋別荘内のオフィススペースに入居している、大豆のフードテック企業との協業も視野に入れる。

 平川社長は「ここを拠点に佐賀の豆腐文化に厚みを持たせ、発信していきたい」と述べた。

 営業は午前10時~午後6時(ラストオーダー午後4時)、問い合わせは0954(27)8160。(矢野耕平)

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