ウクライナ東部ドネツク州の前線付近に展開するウクライナ兵(11月27日撮影、写真:ロイター/アフロ)

都市や空母を守れない防空兵器

 ウクライナ戦争において、ロシアの最新防空兵器はウクライナ軍の戦闘機は撃墜できている。

 しかし、大きな翼のある戦闘機に比べレーダー反射面が小さいミサイル等は撃墜できていない。

 その結果、ウクライナのドローンや巡航ミサイル(ミサイル等)でロシアの最新防空兵器は次々と破壊されている。

図1 ロシアの防空の実態 イメージ

出典 各種情報に基づき筆者が作成したもの(図は以下同じ)

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参照:JBpress『巡航ミサイルによる攻撃を防げないロシア防空網はすでに壊滅状態』(2025.11.23)

 北京や上海など中国の主要都市を守っている長距離防空兵器はロシアの防空兵器とほぼ同じ。

 つまり、万が一戦争になれば、中国はミサイル攻撃から主要都市を守れない可能性がある。加えて、中国海軍が誇る空母やその他の軍艦を守る兵器もこれらの防空兵器の派生型である。

 これが意味するところは、ウクライナ戦争におけるロシアの防空兵器と同じ運命を辿り破壊されるということである。

 防空兵器が破壊されれば、それらが守るはずの北京などの主要都市や空母などは、ミサイルで破壊され尽くされてしまうであろう。

 その理由を次に述べる。

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