中国のアリババグループ・ホールディングが25日発表した7-9月(第3四半期)決算は、売上高の伸びが予想を上回った。中国の人工知能(AI)ブームが追い風となり、クラウド事業は34%の増収を達成した。
第3四半期の全体の売上高は前年同期比5%増の2478億元(約5兆4700億円)。アナリスト予想の平均は2452億元だった。
中国国内の電子商取引(EC)事業の売上高は16%増加し、JDドットコム、美団との3つどもえの争いをうまく乗り切っていることを示唆した。アリババの米国預託証券(ADR)は時間外取引で4%余り上昇している。
今回の決算はおおむね堅調と言え、中国のAI開発を主導する存在として投資家の支持を後押ししそうだ。アリババはAIモデルの発表を加速させ、今月にはモバイルAIアプリの刷新版「千問(Qwen)」のサービス提供を開始。これまでのところ好スタートを切っている。

中国のEC業界では、JDや格安通販アプリ「Temu」を傘下に置くPDDホールディングスの決算も予想以上で、消費や外食の支援に巨額を投じている中国政府の刺激策が効果を表していることを示した。
ただ、アリババの利益率は低下し、7-9月の純利益は209億9000万元に減少。商品の値引きに加え、AI開発の費用増加が利益を圧迫した。期中の販売・マーケティング費用は前年同期に比べて倍増した。
原題:Alibaba’s AI Arm Surges 34% While China Commerce Bounces Back(抜粋)
— 取材協力 Claire Che, Debby Wu, Yazhou Sun, Henry Ren, Zheping Huang and Ville Heiskanen

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