メトロミニッツ、ローカリズム

6lines studio+塚本由晴 《日本橋のイエハニワ》 6lines studio + Yoshiharu Tsukamoto, Ie haniwa of Nihonbashi
Photo:IKENOYA Yuka(YUKAI)

2年に一度開催される
東京ビエンナーレを歩く


たとえば中目黒駅と池尻大橋駅は路線こそ違えど歩くと案外近くだったり、蔵前を北に行くとすぐに浅草に着いたりと、東京の街は歩くことで小さな驚きや発見とともにその輪郭がはっきりしていくことがよくあります。言い換えれば僕たちは東京のことを知っているようであまりよくわかっていないのかもしれません。僕らは街を記号的に理解しているだけで、その中身についてはほとんど知らないんじゃないかって。

そもそも僕は歩くことがけっこう好きで、東京の街を時間があれば歩いています。誰かと歩くのも好きだし、1人で歩くのも好き。誰かと隣に並んで歩くと正面で顔を見ながら話すよりもいろいろなことが話せるような気がするし、なにか考えたいときは机の前に座っているより歩いているくらいの方が考えがまとまることもしばしばです。ほろ酔いで歩く東京のキラキラした夜の川や、遠くに建ち並ぶビルの美しさ、知らない街をどこまでも歩けそうなあの冒険みたいな気分は、この街のことが愛おしくなる瞬間です。

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