【写真を見る】“ワン!ワン!” クマの嫌がる音を空から 岐阜県がクマ対策ドローンを導入 機体には動物駆除用の“音の出る花火”も 猟師の高齢化に「ドローンで何とかならないか」 岐阜・飛騨市

(柳瀬晴貴記者)
「15年前のクマの傷跡がくっきり残っている」

恐怖の瞬間を今も伝えています。
スタッフ3人は逃げ出して無事でしたが、室内は荒らされました。

クマは体長150センチ、体重110キロのオスで、駆けつけた猟友会のハンターが駆除しました。このギャラリーを運営する建設会社の元従業員は当時の様子を振り返ります。

(クマに遭遇した元従業員)
「扉を開けてみたら、クマがそこにいたので、すぐ閉めた。その時(ガラス越しに)クマが来た」
Q. クマはどのあたりを狙っていた?
(クマに遭遇した元従業員)
「顔を狙っていた。背丈は僕より低いが、手は完全に顔に来た」

町では今年度こそ人身被害は出ていませんが、緊張感が日に日に高まっています。

■“ワン!ワン!” クマ対策のドローンから聞こえてきたのは…

そこで14日行われたのが…
多くの報道陣が見守る中、たかだかと空へ上がった、クマ対策ドローンです。
岐阜県が導入したもので、このドローンには、“とっておきの秘策”が!

機体のスピーカーから流れる、クマが嫌がる“犬の鳴き声”です。

この声を流しながら、クマを奥山へと戻す狙いですが、都道府県がクマの追い払いにドローンを使うのは全国でも珍しく、全世界に通信網を持つロイター通信も取材に。日本のクマ騒動は世界的な話題です…。

そのドローンの1回の飛行時間は、約30分。音は、操縦者の手元のコントローラーのボタンひとつで出すことができます。そのドローンから出る音は、高性能マイクで収録した実際の猟犬の鳴き声です。

このドローンを開発したのは、農業用ドローンを手がける京都のメーカーです。

(アエロジャパン 志村伊織代表)
「猟師も高齢化が進んでいて、猟犬もなかなか変えなかったりするので、『ドローンで何とかならないか』とチャンスを頂いたところから開発が始まりました」

過去、実際の狩猟現場で使った際には、鳴き声だけでシカの群れを誘導できた例もあり、クマの追い払いにも効果が期待されます。

そして、特徴はもうひとつ。
機体に動物駆除用の「音の鳴る花火」を6発搭載しています。

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