2021年7月16日
避難行動について~垂直避難と水平避難~
(解説:#気象予報士 #穂川果音)

梅雨から秋にかけては、梅雨前線による大雨でしたり、局地的に降る雷雨でしたり、台風など大雨による気象災害が発生しやすい季節です。今回は避難行動について、お伝えします。

避難行動というと、避難所へ行くというイメージがありますが、実はそうではないんです。
安全な場所であるということを確認した上で、その場に留まることも避難行動といわれています。

その場に留まる避難行動の2つについて見ていきましょう。
まずは垂直避難についてです。垂直避難というのは、その場所が安全だということを確認した上で
頑丈な建物の2階もしくは3階以上に避難行動することです。大雨による浸水や浸水による被害が出る前に早め早めに避難行動を行うようにしましょう。

続いて、水平避難についてです。
水平避難は、その名の通り水平に避難行動することです。
例えば、大雨により、土砂災害の危険性が高まっている時、崖や山の斜面から離れた場所に移動することも避難行動の一つです。また、山の斜面側の窓から離れることも有効といわれています。

これらは全てハザードマップで自分が住んでる場所がある程度どのような危険性があるのか、またどういった災害が発生するリスクがあるのか、確認した上で活用するようにして下さい。

そして先程のその場に留まる避難行動は自分の住んでる場所が安全だと確認した上で、その様な避難行動を行うことが大切です。また、避難所に移動する際には、ハザードマップで安全な避難ルートを確認することも大切です。

そして、気象庁では危険度分布のキキクルが運用されています。キキクルでは、警戒レベルが5段階に分かれて、今どの地域でどのような危険性が高まっているのかを確認することができます。

これらを確認し避難指示がなかったとしても、自分が危険だと感じた場合は、早め早めに避難行動をするようにぜひこれらの活用してみて下さい。

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