プロジェクトページには一部、動物がケガをしている画像等センシティブな内容が含まれています。

 

 

▼当会について

2005年に個人で活動を始め、2008年に数名で「あにまるあいず」を立ち上げ、2020年5月に法人化し「一般社団法人あにまるあいず」になり6期目を迎えています。個人ボランティアを始めて、20年が過ぎました。記録にある17年間で、約1400頭の犬猫に家族を見つけることができました。

(写真掲載の許可をとっています。)

私どもが活動拠点にしている愛知県豊橋市では、今年の10月1日に豊橋市動物愛護センター「あいくる」が開所しました。

何年も前から、当時の豊橋市長と話し合い、建設が決まり、関係する市職員の方々とハード面ソフト面について何度も何度も話し合いを重ねてきました。

豊橋市動物愛護センター「あいくる」では、野良猫の不妊去勢手術が行われます。これは、私どもの一番の希望でした。野良猫の不妊去勢手術を行うことは、野良猫を減らす一番の近道です。

「あいくる」という名称は、一般公募744点の中から選ばれ

「愛くるしい瞳の犬と猫」

「みんなが犬と猫に『会いに来る』」

「犬と猫に『愛が来る』施設に」

と言う意味が込められています。

開所した今も、今後についてまだまだ話し合いが必要な状況ですが、引き続き犬猫の殺処分をゼロを目指し、「あいくる」という名に相応しい施設になるように行政と連携していきたいと思います。

また、行政と協働で子どもたちに命についての啓発活動イベントを行うことも考えています。

 

昨年度からは、新たに「子どもたちの居場所を作りたい」という思いから、「子どもたちが交流できる居場所と軽食を提供する」こども事業を始め1年が経過しました。「動物」「ヒト」の両方に優しい活動を心掛けています。今回のクラウドファンディングは、動物愛護事業のみが対象となります。

 

 

 

主な活動はこちらです。

 

(写真掲載の許可をとっています。)

~行政から犬猫の引き取り~

行政から、殺処分対象になっている犬猫の引き取りをしています。

里親さんが決まるであろう犬猫はもちろんのこと、「病気」「怪我」「高齢」「人慣れしていない」「噛みつく」など、当会が引き取らないと殺処分になってしまう犬猫も対象です。

2年前からこの枠を設け、今年も継続して行うことにしました。

これを行っている動物愛護団体は少ないと思います。

ただし、これをやらないと殺処分はゼロになりません。

行政では、常に、当会が引き取る犬猫に待ってもらっている状態の為、一般からの引き取りは行っていません。

「犬を引き取ってほしい」「猫を引き取ってほしい」の連絡はお控えください。 

 

 

~野良猫の不妊去勢手術~

殺処分される猫は、自活できない乳飲み子猫が多数含まれています。

野良猫の不妊去勢手術は「元栓を閉める」ことになり、猫の殺処分を減らす一番の近道です。

「野良猫の不妊去勢手術をしたい」という方には捕獲器の貸出をし、捕獲の方法をアドバイスし、必要な場合は助成金の使い方を説明し、野良猫の不妊去勢手術をできる動物病院の紹介をしています。

また、行政に「野良猫の不妊去勢手術をしたい」という問い合わせがあった場合には、相談者さんへの対応を、行政から当会に引き継ぐ流れも出来ています。

 

 

(写真掲載の許可をとっています。)

~犬猫の里親さん探し~

1週間に1回「猫の譲渡会」を、1か月に2回「犬の譲渡会」を開催しています。

昨年度は66回の譲渡会を開催しました。

譲渡会を行うことで直接犬猫を見てもらったり触ったり抱っこしてもらえるため、犬猫を譲渡できる一番の機会となります。

 

 

~相談の対応~

「犬猫を保護してしまった」「犬猫が逃げてしまった」「野良猫を不妊去勢手術をしたい」「犬のしつけ相談をしたい」等、数々の相談を受けています。

行政では対応できない相談を引き継ぐケースも多数あります。 

近年、野良猫に餌をあげている方が自分でTNR(野良猫を捕獲し、動物病院へ連れて行き、不妊去勢手術をしてもらった後で元居た場所に戻す)活動をする方が増えました。

動物愛護団体だけでは追いつかないために、この様な方が増えるのは本当にうれしく思います。

 

 

(写真掲載の許可をとっています。)

~愛知県動物愛護センターにて、猫の譲渡会のお手伝い~

当会の猫は参加せずに、猫のブラッシングや爪切りの仕方を実演し、里親希望者の方々からの相談にのるなどのお手伝いをしています。

昨年度は8回参加しました。

 

 

(写真掲載の許可をとっています。)

~動物愛護デーのイベントに参加~

1年に1回、動物愛護週間に豊橋市動物愛護センター「あいくる」(昨年までは、豊橋市保健所「ほいっぷ」)が主催するイベントに協力団体として参加し譲渡会を行っています。

 

 

(写真掲載の許可をとっています。)

~慰霊祭に参加~

1年に1回、豊田市にある愛知県動物愛護センターで行われる慰霊祭に参加しています。

また、慰霊祭の後で行われる、愛知県動物愛護センターの職員の方々と登録ボランティアの意見交換会に出席しています。

 

 

 (写真掲載の許可をとっています。)

~フリーマーケットに出店~

出品するものをご支援で集めて販売しています。

フリーマーケットの売上は、全額活動費に使わせて頂いています。

会場ではチラシを配布するなどの、啓蒙活動も行っています。 

 

 

 

▼行政で殺処分になる犬猫を1頭でも救いたい!

2年前から、他団体では引き取られにくい、高齢・病気・怪我などが理由で殺処分になる「本当に行き場のない犬猫の引き取り」枠を設けました。昨年度は、その枠として4頭の犬と5頭の猫を引き取り3頭の猫には家族ができました。残念ながら1頭の犬を看取りましたが、殺処分されるのではなく、預かりスタッフに見守られながら旅立たせてあげられて良かったと思っています。現在でも2頭の猫は里親さん募集中ですが、その他の犬は持病があったり噛みつく可能性が高いため、里親さん募集を断念しています。この試みは、今までの活動を継続しつつ新たな枠として設けました。今年度も継続することにしたために、既に行政より引き取りを開始しています。

 

今年度引き取った犬たち

マイケル♂

飼い主が孤独死し、マイケルだけが残されました。

耳は聞こえていますが、目は白濁しており、ほとんど寝て過ごしています。

 

 

ティノ♀

チェリーアイがあり医療費がかかることから行政からの譲渡が困難だと判断され、当会が引き取りました。

その後の健康診断で乳腺腫瘍も見つかりました。

チェリーアイ手術、不妊手術、半分から下側の乳腺切除の手術をしました。

乳腺腫瘍の病理検査の結果は良性のだったので、里親さん募集を開始しました。

ティノ、本当に頑張りました!

 

▼終わりの見えないブリーダーの廃業

近年、増え続けているブリーダーの廃業。

昨年度は、ブリーダー廃業の枠を設け19匹の猫を引き取りました。

14匹に里親さんが見つかり、1匹は心筋症のために亡くなり、2匹は治療中、残り2匹は里親さんを募集しています。

ブリーダー廃業の枠を設けるも治療が必要な猫が残ってしまい、思うように次の猫を引き取れないもどかしさを感じています。

命を商売道具にして金儲けをし、おいしい物を食べ、高級車に乗っているブリーダーも多数います。

少しでも医療をかけないようにし経費を節約し、利益を得るためなら手段を問わない。

ペットショップの店頭に可愛い子犬子猫がいる裏側には、このような現実があります。

沢山の方々に、この現実を知って頂きたいです。

 

 

▼愛知県蒲郡市でゴミ捨て場に子猫が遺棄されました。

5月末、「犬の散歩中、ゴミ捨て場から猫の鳴き声がして、袋の中を見たら子猫が入っていた。小さすぎて育てられなくて困っている」と相談がありました。

すぐに現場に向かい、明らかな遺棄なので、警察に通報し現場に来て頂きました。

一度猫を保護したものの現場再現をし、写真撮影をし、書類を作り、近所に聞き込みをしてくださいました。

聞いてみると、2人の警察官は犬猫と暮らしたことがないそうですが、「これは犯罪ですから当たり前のことですよ」と言ってくださいました。

このゴミ袋の中に、新聞や肉団子の袋などのゴミと一緒に入れられていました。 

一生懸命鳴いて鳴いて、お母さんを呼んでいたのだと思います。

鳴かなかったらそのまま死んでいたか、ゴミ収集車にいれられて死んでいたでしょう。

動物遺棄は犯罪です。

見つけたら必ず警察に通報してください。

 

 
▼愛知県田原市で猫の虐待死がありました。

愛知県田原市で、猫が薬品をかけられたであろう虐待死がありました。

初めは他の動物による怪我だと思っていました。

しかし、翌日には怪我の範囲が広がった為に、強い薬品等によるものだと予想しています。

写真は控えますが、えぐれた深い傷もありました。

獣医師からは、「動物が噛みついた形跡がなく、動物による怪我ではない」と説明がありました。

お腹側に怪我がなく、怪我をしている状態を見つけた前日には全く問題なかったために、皮膚病の可能性もなくなりました。

私が獣医師に「人が薬品をかけたということは考えられないですか?」と聞いたところ、獣医師は「その可能性は十分にあり得る」と言われました。

しばらく食欲はあったものの、あっという間に元気が無くなり亡くなりました。

 

翌日、警察署に連絡をし、担当職員がいるとのことで遺体と共に警察署へ向かいました。

遺体の写真を撮影してくださり、調書をとりました。

動物愛護法に違反しているため、聞き込み等をして欲しい旨をお願いしたところ、「広い通りのお店の防犯カメラに何かうつっているかもしれないし、当然聞き込みをします。」と言ってくださいました。

警察署から、(当会が団体登録をしている)愛知県動物愛護センターにも連絡が入り、担当職員から電話がありできることを行ってくださいました。

警察署と行政が連絡を取り合ってくれたのは初めてで、大きな一歩だと思っています。

地元の新聞にも大きく取り上げられました。

 

(掲載している画像は東愛知新聞さんより許諾を得ています。)

この活動は、辛いことも多く、今まで「泣いても仕方がない。泣いて解決するわけではない。」と歯を食いしばって活動してきました。

でもこの件は、泣けて泣けて、思い出した今も涙がこぼれます。

薬品をかけた犯人が平気な顔をして暮らしてることへの怒り

助けを求めて餌場に来てくれたのに、助けてあげられなかった不甲斐なさ 

同じ人間が怪我をさせ殺したという申し訳ない気持ち

もっとできるケアがあったはずという後悔

「たかが犬、たかが猫」という、一般的な意識の低さへの悲しみ

日本の動物虐待に対する罪の軽さへの怒り

いろんな思いが混ざり、言葉に表すことのできない、今までに感じたことがない感情です。

 

動物虐待は犯罪です。

必ず警察に通報してください。

私が活動を始めた頃には「たかが猫」「たかが犬」と相手にされない時もありました。

当時を思うと、今は、ほんの少し変わってきてるように思います。

 

野良猫を見て「可愛い可愛い」と言っている人たちに知って頂きたいです。

外の猫は、毎日ご飯を食べれるわけではなく、真夏の暑さ真冬の寒さに耐え、雨風を凌げてるわけではなく、いかれた人間が一定数存在するためこのような危険と常に隣り合わせです。

「可愛い可愛い」と言われるため野良猫をやってるわけではありません。

だからこそ、野良猫を増やさないために、野良猫の不妊去勢手術が必要なんです。 

周りに、猫の不妊去勢手術をせずに餌をあげるだけの人がいたら、不妊去勢手術を勧めてください。

 

 

▼この活動は、医療費が必要です。

アルファード♂

ブリーダーの廃業による引き取りでやってきたロシアンブルー。

 

 

男密♂

飼い主が亡くなり、身内が世話を出来ない環境の為、引き取るしかありませんでした。

胆道炎のため投薬等していましたが、先日亡くなりました。

 

 

アクア♂

行政から引き取りました。

両方ほ親指が化膿し、親指切断の手術をしました。

今は快適に歩いています。

 

 

ボア♂

 

 

ルコ♀

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

2年前、クラウドファンディングに寄る皆さまのご支援のお陰で、「本当に行き場のない犬猫の引き取り」枠をスタートすることができました。昨年度も、こちらのクラウドファンディングのお陰で、その枠を継続することができました。

近年、「高齢者が亡くなる、入院する、施設に入る」という理由で、行政に殺処分依頼をされるケースが非常に増えています。高齢者と暮らしている犬猫も高齢であることがほとんどです。よって、「本当に行き場のない犬猫」の枠の猫が増えていますし、今後も増えると思います。

「本当に行き場のない犬猫」には、「高齢である」「持病がある」といった殺処分されてしまう理由があります。高齢である犬猫のほとんどが持病があります。持病がある場合は、定期的な通院、投薬、処方食が必要です。見た目で病気や怪我がある場合は、手術などの医療費が必要です。行政に持ち込まれる犬猫のほとんどが、不妊去勢手術がされていません。最低限の医療として、不妊去勢、ワクチン、血液検査、検便、ノミダニ駆除が必要です。猫の場合は、更に、エイズ白血病検査をします。犬の場合は、更に、狂犬病注射、フィラリア検査、フィラリアの予防薬が必要です。

今年度は、春に生まれた子猫を抱えているのはもちろん、秋生まれの子猫についての相談が過去最高となっています。

また、ブリーダーの廃業による引き取りをしていて気付いたことは、ミックスの猫より純血種の方が若くして持病を抱えているケースが多いことです。「なにか病気があるかもしれない」という覚悟を持ち、持病がある場合は終生飼育をするつもりで引き取っています。

当会では、「病気」や「人馴れしない」などの理由で里親探しを出来ない犬猫を数多く抱えています。しかし、今年度も可能な限り「行き場のない犬猫の引き取り」を継続することにしました。

近年、物価高騰の為、医療費やフード等のすべてが値上がりしています。しかし、殺処分をされる犬猫がいる以上は活動を縮小したくありません。「本当に行き場のない犬猫の引き取り」を始める事ができたこともあり、愛知県豊橋市の昨年度の犬猫の殺処分頭数は1ケタになりました。犬猫の幸せはもちろんのこと、犬猫を殺処分を決めなければいけない職員の方々の安堵を直に感じています。

「犬猫の殺処分ゼロ」が実現するのも、遠くないと思います。

1年間に必要な活動費は400万円ほどになります。このプロジェクトは第一目標に到達しない場合には支援を受けられないために、まずは第一目標を20万円としました。最終目標は、1年間に必要な活動費の半分の200万円です。手数料を引いた全額を活動費に使わせて頂きます。

どうかどうか、1頭でも多くの犬猫を幸せにするためにも、皆さまのご協力をお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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