ジャパンモビリティショーに出展しているうち、4台の車両を紹介

 スバルは、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「ジャパンモビリティショー 2025」(プレスデー:10月29日~30日/一般公開日:10月31日~11月9日)に2台のSTIコンセプト「Performance-E STI concept」「Performance-B STI concept」など、多種多様な車両を出展している。

 本稿では展示車両の概要とともに出展車両の一部を紹介していく。

Trailseeker prototype(日本仕様)

 SUVタイプのBEVとなる「トレイルシーカー」は、4月の上海モーターショーで世界初公開され、日本では「ソルテラ」に続く2車種目のBEVとなるモデル。トヨタとの共同開発モデルとはなるが、群馬県の矢島工場でスバルとして初めてとなるBEVの国内生産を行なう予定としている。

 トレイルシーカーのコンセプトは、「日常、非日常でも使いやすい、スバルらしい実用CEV」で、スバルのSUVラインアップをBEVでも補完し、ユーザーの選択肢を広げるとした。

 トレイルシーカーは、スバルの得意なワゴンとして、ルーフレールや空力形状、視界を確保したリアクォーター、荷室形状などを実現。ベースがソルテラである派生モデルとなるものの、ソルテラからは「外観」「荷室」「動力性能」の3つを変更しており、荷室を開けるとスバルらしい設計、形状、雰囲気が感じられるという。

 4WDは寒冷地での使用頻度が高く、夜間や後方の視界についても意識して設計されており、ヘッドライト周辺は雪がつきにくい造形としつつ、性能と両立させてクリーナーを全車標準装着し、汚れも改善できるようにしている。ソルテラではレイアウトが難しかったリアワイパーもトレイルシーカーでは装備可能となっており、リアデフォッガーと合わせて視界の最適化が図られた。

 エクステリアでは、ソルテラが少し都会的で洗練された方向に進化したのに対して、トレイルシーカーはラギッドな方向に大きく進化。大型の樹脂クラッディングとルーフレールを採用し、フロント/リアの外観をよりラギッドな方向に仕上げた。スバル車のアイコンである6ポイントのシグネチャーランプとイルミネーションオーナメントはソルテラから流用し、フロント/リアのバンパー、サイドクラッディング、ホイール外観などを新設計とした。

 インテリアでは、ソルテラの基本パーツを流用しつつ、表皮や加飾を変更し、ブルーとブラックのコーディネーションを採用。ピラーなども黒基調とし、全体的な質感の差別化が図られた。

 ラゲッジについては、スバルのワゴンで培ってきた要件を取り込み、アウトバックレベルの収納性・実用性を確保している。

 動力性能については、2WDではフロントに167kWのモーターを、4WDでは前後とも167kWのモーターを搭載。システム最大出力は電池の制約などもあり、2WDで165kW、4WDで280kWとしている。0-100km/h加速は4.5秒。

 充電時間や航続距離は、ワゴンのハンデを最小限とし、ソルテラ同等レベルを目標に開発を進めているところとのこと。

 グレードのラインアップは標準と上級の2種類で、ルーフレールは標準装備。上級仕様にはハーマンカードンオーディオやシートベンチレーションを採用している。なお、ソルテラにはソーラールーフ仕様があるものの、トレイルシーカーには設定されない。

トレイルシーカー プロトタイプ(日本仕様)フロントは新型ソルテラと似たデザインラゲッジはかなり広いトレイルシーカーのインパネ。淡いブルーが用いられているソルテラと同じ異形ステアリングシフトまわりForester Wilderness prototype

 参考出品となる「フォレスター ウィルダネス」「アウトバック ウィルダネス」は、スバルが際立たせる「アドベンチャー」を担う重要なモデルとして、「お客さまの探究心に応え、行動範囲を広げることで新しい経験を通じ、人生を楽しんでもらう」ことを、スバルとして後押ししたいという思いで開発されたモデル。今後、スバルとしてグローバルにウィルダネスを展開していく考えがあることを明らかにしている。

 ウィルダネスは、最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルなどの基本諸元を標準車から変更しているといい、これによって深いわだちや障害物のあるような悪路でも安全に走行できるようになり、行動範囲の拡大につなげるとしている。

 加えて、ギア比を変更することで低速トルクを向上させ、ATの制御によって悪路での走破性を高めたり、けん引容量を上げることで実用性を向上させたり、走行性能も向上させているという。さらに、オールテレーンタイヤと、フルサイズのスペアタイヤを搭載し、万が一パンクしたときにも安全に帰れるような安心感も提供しているとのこと。

 こうした改良点により、普段使っている「いつものクルマ」で悪路の走破やアウトドアができるようになることが、ウィルダネスの価値としている。

 なお、米国ではすでに3車種のウィルダネスを展開しており、現地では車中泊などをしながら長距離を旅する「オーバーランド」の入門車種として、高い評価を得ているとのこと。

 今年度、米国ではフォレスターとアウトバックの2車種に新型を導入する予定としており、JMS2025では冒険心を喚起するような専用の外観を持つ米国仕様を基にしたプロトタイプを出展する。

フォレスター ウィルダネス プロトタイプ専用のフロントグリル&バンパーや、オレンジの差し色を各所に用いている専用17インチホイールには、トーヨータイヤ「オープンカントリー R/T」を装着マッドフラップも採用しているウィルダネスのエンブレム

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