トランプ米大統領は16日、ロシアのプーチン大統領とハンガリーの首都ブダペストで会談し、ウクライナの紛争終結について協議すると述べた。写真はワシントンで10日撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
[ワシントン/ブダペスト 16日 ロイター] – トランプ米大統領は16日、ロシアのプーチン大統領とハンガリーの首都ブダペストで会談し、ウクライナの紛争終結について協議すると述べた。自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
トランプ大統領はその後記者団に対し、「プーチン大統領と2週間以内にも会談することになるだろう」と語った。さらに「私は生涯を通じて取引を行ってきた」とし、「今回も、できればすぐに成立するだろう」と述べた。
トランプ氏はこの日、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談を17日に控える中、プーチン大統領と電話会談を行った。会談後、「トゥルース・ソーシャル」に「今日の電話会談で大きな進展があった」と確信していると投稿した。会談は2時間以上に及んだという。
17日にホワイトハウスで行われるゼレンスキー氏との会談では、ロシアとの戦闘に絡み、ウクライナが必要としている巡航ミサイル「トマホーク」の供与について協議が行われる可能性があるとされていた。米ロ首脳電話会談後の前向きな雰囲気は、近い将来にそのような支援が実現する可能性に疑問を投げかけた。
トランプ氏はSNSへの投稿で、17日の会談時に、ゼレンスキー大統領にプーチン大統領との会談について報告する予定だと述べた。
ハンガリーのオルバン首相は、トランプ大統領と電話会談を行い、ブダペストで開催が計画されている米ロ首脳会談について協議したとXに投稿。「米国とロシアの和平サミットに向けた準備は進んでいる」とした。ただ、日程などの詳細は明らかにしなかった。
ゼレンスキー大統領はテレグラムへの投稿で、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と改めて直接会談すると表明したことについては直接言及せず、「中東でテロと戦争の抑制に成功した衝動が、ロシアのウクライナに対する戦争を終わらせるのにも役立つと期待している」と述べた。
その上で、トランプ氏がウクライナに巡航ミサイル「トマホーク」供与の可能性を示唆したことには触れ、ロシアはトマホークの話を耳にした途端、対話の再開に積極的になったようだと述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.