英・インド首相、自由貿易協定を歓迎 印陸軍へミサイル供給も

 10月9日、 インドのモディ首相(写真右)と英国のスターマー首相(同左)は、7月に署名した自由貿易協定(FTA)は両国の経済関係に大きな変化をもたらす可能性があるとして歓迎した。ムンバイで同日代表撮影(2025年 ロイター)

[ムンバイ 9日 ロイター] – インドのモディ首相と英国のスターマー首相は、7月に署名した自由貿易協定(FTA)は両国の経済関係に大きな変化をもたらす可能性があるとして歓迎した。スターマー首相は2日間の予定でインドを訪問している。

この協定には繊維やウイスキー、自動車などを含む品目に対する関税引き下げが盛り込まれており、2040年までに貿易額をさらに255億ポンド(約340億ドル)増加させることを目標としている。

インド外務省によると、両国はネットワークや技術革新の研究センターや人工知能(AI)の共同センター設立で合意した。英国は北アイルランド製軽量多目的ミサイルをインド陸軍に供給する3億5000万ポンドの契約と、海軍艦艇向け電動エンジン開発の第1段階の契約を締結した。

英首相府は、インド企業64社が総額13億ポンドを英国に投資すると発表した。

ただ、両国は全ての問題で一致しているわけではない。スターマー首相は、モディ首相が7日にロシアのプーチン大統領の誕生日を祝ったことについて、自分は同じ行動を取らないと記者団に冗談交じりに話した。インドによるロシア原油購入に関する懸念についてモディ氏と議論したことも認めた。

英国はインドの戦略的独立性を尊重しており、意見が異なる問題があっても協力は可能だと表明している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version