オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は10日、インフレ率が中銀の目標レンジである2-3%の範囲内に収まり、労働市場も依然として引き締まっているとし、国内経済は「かなり良好な状態」にあるとの認識を示した。

  議会委員会でブロック総裁は「今のところ失業率は良好だ。インフレ率もレンジ内に戻り、われわれはかなり良好な状況にある」と述べた。さらに、個人消費が上向いており、公共支出の減速を補っていると指摘。経済成長の維持に不可欠な主導権の移行が進んでいるとの見解を示した。

  豪中銀は2月以降、3回利下げした後、9月の金融政策決定会合で政策金利を3.6%に据え置いた。インフレ率が目標レンジの中間値に向かっていることの裏付けを確認しようとしている。実質所得の伸びに伴う個人消費の予想以上の上振れ、住宅市場の再活性化、労働市場の堅調さも、現行金利を維持する要因となる。

  エコノミストの間では豪中銀が11月3-4日の会合で金融緩和に動くと予想されているが、10月29日に公表される7-9月(第3四半期)のインフレ統計が判断の鍵を握るとの見方が多い。9月の雇用統計の発表も控えており、失業率は4.3%に上昇する見通しだ。

原題:Australia’s Economy Is in ‘Pretty Good Spot,’ RBA’s Bullock Says(抜粋)

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