公開日時 2025年10月02日 13:17更新日時 2025年10月02日 13:17
沖縄県庁
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宮沢 之祐
沖縄県立病院の給与計算などの集中処理を目的に設立された病院総務事務センターが、県病院事業局の経営状況の悪化により、本年度中に全6病院の集約を図る計画を断念したことが1日、明らかになった。南部医療センター・こども医療センターと八重山病院の2病院の事務を移管できず、計画内容を見直すという。
県議会文教厚生委員会で喜友名智子氏(おきなわ新風)の質問に、同センターの吉元真仁所長らが答えた。
同センターによると、2病院の事務集約のためには20数人の人員増が見込まれるが、人件費を用立てられないという。
同センターの勤務管理システムは2023年夏の稼働予定だったが、医師の働き方改革や各病院の要望を受けた修正で2度にわたって延期。昨年8月に稼働したが、時間外や夜間勤務の割増賃金の不足や過払いなどシステムエラーを繰り返した。職員の残業時間の多さも表面化するなどトラブルが相次いでいる。
喜友名氏は「すべてにおいて無理をしてきたのではないか。センターの廃止も含めて検討を」と求めた。県病院事業局の三和秀樹管理課長は「業務や体制の見直しを含めて検討したい」と答弁した。
(宮沢之祐)
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