9月30日、 米石油大手エクソンモービルはカナダと欧州連合(EU)を中心に世界全体で2000人の人員を削減すると発表した。写真は2017年4月、千葉市で行われた展示会の同社ブースで撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
[ヒューストン 30日 ロイター] – 米石油大手エクソンモービル(XOM.N), opens new tabは30日、カナダと欧州連合(EU)を中心に世界全体で2000人の人員を削減すると発表した。
長期的な構造改革の一環で、全従業員の約3─4%に相当する。米国での人員削減は計画していない。
EUとノルウェーで2027年末までに約1200人を削減する見通し。エクソンが過半を出資するカナダのインペリアル・オイル(IMO.TO), opens new tabが29日に発表した人員削減が、今回の削減の約半分を占める。
石油業界では、原油価格の下落と石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産を背景に、人員削減の動きが進んでいる。エクソンも事業効率化のため、拠点の統合を進める。
同社の広報担当は「当社のグローバルオフィス網は数十年前に、現在とは大きく異なる状況下で構築された。成功に不可欠な協業を支えるため、事業モデルに合わせて世界的な拠点を調整し、チームを集約させていく」と述べた。
ベルギー・アントワープの製油所内に欧州技術センターを新設し、ブリュッセルに勤務する従業員の多くを集約する。EU内の一部の小規模オフィスは閉鎖する。
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