BYD「シーライオン7」(試乗編)
2025年9月29日 8:03
テスラを抜いて、今や“世界で最も電気自動車(EV+PHEV)を売っているメーカー”となった中国・BYD。中国市場ではもちろんトップシェア、台数でも今やホンダを抜いて世界第6位となっています。そのBYDが、世界戦略車として開発したのが今回取り上げる「シーライオン 7」です。注目度の高いシーライオン7とはどんなクルマなのか?街中や高速道路をたっぷり試乗したレポートをお届けします。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
航空自衛隊新田原基地のみなさんとBBQ
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
この週末も宮崎で過ごしておりました。
日の出とともに海に入ります。かように穏やかでメロウな波乗りを楽しめる日があれば…… Photo by Ferdinand Yamaguchi
翌日にはトリプル台風が押し寄せて海は大荒れ、クローズアウトしてしまったりもする。どちらも同じ場所から撮った写真です。海は怖いです Photo by F.Y.
ともあれ、こちらに持ってきた中古のキャラバンは大活躍。何でも気軽にポンポン放り込めるのが良いですね。
大活躍の日産キャラバン。東京の家にはハイエースがあるのですが、似たような形のクルマでも質感や剛性感は死ぬほど違います Photo by F.Y.
今回のメインイベントは、航空自衛隊新田原基地の精鋭諸氏をお招きしてのフェル宅BBQ。たまたま来宮していた自動車評論家の渡辺敏史氏にも参加していただき、楽しいひと時を過ごしました。
最新鋭のステルス戦闘機F35が12機配備される予定の新田原基地。みなさん翌日は休みなのに、「軽く一杯」で済ませるのはさすがです Photo by F.Y.
ということで本編へとまいりましょう。
今や「世界一のEVメーカー」となったBYDの世界戦略車の試乗記です。
中国BYDは今や、世界一のEVメーカー
今回お送りするのは、BYDの新型クロスオーバーSUV「シーライオン7」である。
BYD シーライオン7 Photo by F.Y.
そう。その名を聞いた瞬間、胸のどこかでウッと身構えてしまう人もいるであろう、“中華製”電気自動車である。
みなさまご存じの通り、iPhoneも、ユニクロの服も、パナソニックの低位モデルのテレビも、その多くは中国で造られている。BYDのライバルに当たるテスラもそうだ。「中国製だから品質が不安」というのは、少なくとも都市生活者の実感としてははるか昔の話だ。
ではなぜ身構えてしまうのか?問題は、“製造地”ではなく“ブランド”にあるのだろう。
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