Keyrockによると、オンチェーン資産運用は2025年に2倍の350億ドル(5兆2500億円)に成長、特に裁量戦略は738%増となった。
Morpho、Pendle、Mapleの3プロトコルが運用資産の31%を占めた。主な資金提供者はクジラ(大口投資家)。
機関投資家の流入が継き、2026年には640億〜850億ドルに拡大するとの予想
欧州を拠点とする暗号資産マーケットメーカーのKeyrockは、オンチェーン資産運用が2025年に飛躍的な成長を遂げていると述べている。
同社のレポートによると、運用資産残高(AUM)は前年比118%増の350億ドルに達した。成長をけん引したのは、自動利回り運用ボールト、裁量戦略、仕組み型金融商品、クレジット(貸付)だという。
2026年にはほぼ倍増し、ベースケース(標準シナリオ)で640億ドル、今年の勢いが続けば最大850億ドルに達するとKeyrockは予測している。
今年、最も顕著な成長を見せたのは裁量戦略で、年初から738%増の大幅な伸びとなった。オンチェーン投資が伝統的金融に代わる本格的な選択肢に進化しつつあることを示しているとレポートは記している。
また、Morpho(モルフォ)、Pendle(ペンドル)、Maple(メイプル)の3プロトコルが業界全体の運用資産残高(AUM)の31%を占めていると指摘。規模の優位性と同時に集中リスクが浮き彫りになった。
イールドボールト(利回り運用ボールド)は依然として、主要エントリーポイントになっており、預け入れ額は180億ドルに達している。
ウォレット数では小口投資家が大多数を占めるものの、流動性の大部分はクジラ(大口投資家)やドルフィン(中堅投資家)が提供しており、戦略によっては70〜99%を占めている。
パフォーマンスは成熟し、ネットリターンは伝統的市場と競合するレベルになったが、常に上回ることはなくなったとレポートは述べている。自動利回り運用ボールトは、手数料を除いたあとでも伝統的金融の同様の商品を約186ベーシスポイント上回ったものの、仕組み金融商品やオンチェーンクレジットはコストを考慮するとやや下回った。
また、裁量戦略はヘッジファンド並みのリターンを示しながら、流動性と透明性という付加価値を備えているとレポートは続けた。
ベルギーのブリュッセルに拠点を置くKeyrockは、最近ルクセンブルク登録のファンド運用会社Turing Capitalを買収し、資産運用・ウェルスマネジメントに事業を拡大している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:sergeitokmakov/Pixabay/Modified by CoinDesk
|原文:On-Chain Asset Management Is Booming; Here’s Where People Are Investing
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