「和牛と島豆腐カツバーガー」とクラフトジンジャー、フライドポテトのセット。バーガーは木製のジーファー(かんざし)を刺して留める

「和牛と島豆腐カツバーガー」とクラフトジンジャー、フライドポテトのセット。バーガーは木製のジーファー(かんざし)を刺して留める

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[胃心地いいね](847)KINARI.MODERN BURGER 八重瀬町仲座24

 古民家のぬくもりと、モダンなフレームが融合した店内でいただくのは沖縄県産和牛を使った極上バーガー。「南部ドライブで食べられない店を出そう」と今年2月に開店した。

 オーナーの内山雅史さん(46)は古民家のリノベーションを手がける空間デザイナー。同店も築65年以上の古民家を改装し、柱や梁(はり)、コンクリート瓦、基礎となる粟石を再利用し、琉・和・洋が混じった空間を生み出した。

 調理担当の玉井丈久さん(46)のこだわりはテーマとバンズ。ボリュームがあり過ぎるアメリカンなバーガーではなく、沖縄の食材を生かした和風バーガーを志した。

 低温で焼き上げるオリジナルの白バンズはしっとりとした歯応えで和風の味付けに合わせた。店名には染織前の木綿や麻の天然の色合いを表す「生成色(きなりいろ)」を入れた。

 揚げた島豆腐と和牛のパティが食欲をそそる「和牛と島豆腐カツバーガー」(1380円)や、オリジナル和ソースが黄身と長ネギに絡むリッチな「県産和牛のスキヤキバーガー」(1820円)、パティ、ベーコン、たまねぎのボリュームたっぷり「南国BLTバーガー」(1720円)が人気の3品だ。

 ドリンクは、スパイスから手作りするクラフトジンジャーやクラフトコーラ(いずれも600円)などを用意。フライドポテトなどのサイドとドリンクのセット割などもある。

 期間限定メニューも開発し、来月は那覇市内の有名カレー店とコラボしたバーガーを販売予定。今後は空間を生かしたアートイベントも手がけ、古民家の魅力を発信していく。内山オーナーは「内装事業所も町内に移転する。飲食やイベント、古民家の保存再生などで町に貢献したい」と意欲をみなぎらせている。

(南部報道部・新崎哲史)=金曜日掲載

 【お店データ】営業時間は午前11時~午後5時。木曜日定休。限定バーガーやイベントはインスタグラムで発信。電話098(987)5560

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