2025年9月26日 18:22
山形県産サクランボの新品種「やまがた紅王」について、県は来年の出荷シーズンまでにこれまで「やまがた紅王」の出荷規格に達していなかったサイズの実も出荷できるよう規格の見直しを検討する方針を示しました。
これは26日に行われた県議会の一般質問で、県側が示したものです。
実の横幅が28ミリ以上の3Lサイズや31ミリ以上の4Lサイズを中心とした大玉が特長の「やまがた紅王」は、「佐藤錦」と「紅秀峰」の間、6月下旬から7月上旬にかけて収穫できる新品種としておととし本格デビューしました。
高温に強く実のなり方も良好で、ことしは去年に比べ2・5倍以上のおよそ79トンが出荷されました。
一方、「やまがた紅王」は、実の横幅が25ミリ以上の2Lサイズ以上であることが出荷規格の1つとなっていて、2Lサイズの1つ下のLサイズ以下のものは他の条件を満たしていても「やまがた紅王」の名称で出荷することができなくなっています。
そうした実は「山形C12号」という品種名で売られているということで、生産者や市場関係者からは出荷規格の緩和を求める声が出ていました。
県農林水産部 高橋和博 部長「市場関係者などからはサクランボとしての商品価値が十分あるが、(山形C12号では)名前が良くないため売れないもったいないとの声が多く聞かれている。来年の出荷時期までに生産者や関係団体産地市場等の意見を聞きながら見直しを検討していきたい」
その上で県側は「やまがた紅王」の知名度向上が課題として、県内外に向けたブランドのPRに取り組んでいくと述べました。
最終更新日:2025年9月26日 20:16
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