ロシアのプーチン大統領は25日、モスクワ入りしているミャンマー軍事政権のミンアウンフライン国軍総司令官と外交や防衛、エネルギー、投資分野での関係強化について協議した。
ミンアウンフライン氏とプーチン氏(9月25日)
Photographer: Ramil Sitdikov/POOL/AFP/Getty Images
ロシア大統領府(クレムリン)の声明によれば、ミンアウンフライン氏はプーチン氏に対し、近くウラジオストクに総領事館を開設する計画を伝えた。ミャンマーはモスクワに大使館を置いているほか、サンクトペテルブルクとノボシビルスクに総領事館をすでに設けている。
ミンアウンフライン氏は「ロシアは東西に広大な領土を持つので両国のさらなる協力を促進するため、新たに総領事館を開設する」と述べたという。
欧米から制裁を受けているミャンマーの軍事政権は、上海協力機構(SCO)への加盟を目指しており、長年の友好国であるロシアや中国との関係を深めている。ミンアウンフライン氏はSCO加盟国のカザフスタンも訪問する予定だ。
ミャンマーの国防治安評議会(NDSC)によると、両者は会談で、防衛のほか原子力エネルギー、電力、健康および製薬、それに農業や教育など幅広い分野の協力についても協議した。
ミンアウンフライン氏はまた、12月に実施する選挙に海外から監視団を招く計画も改めて表明した。同氏は「世界原子力週間2025」のイベントのためモスクワを訪れた。
原題:Putin, Myanmar Junta Chief Discuss Deepening Ties in Moscow(抜粋)
— 取材協力 Eduard Gismatullin
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