2025年11月23日、東京都の公立中学校に通う中学3年生を対象に「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)」が実施されます。スピーキングテストの受験者から支持を集めているのが『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』です。「気軽に取り組める」「無理なく習慣化できる」「短期間でも効果を実感できる」といった声が寄せられ、注目を集めています。本稿では著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「スピーキングテストに効果的な学習法」について教えてもらいました。


東京都「中学校英語スピーキングテスト」で点数を上げる一番の近道Photo: Adobe Stock



「中学校英語スピーキングテスト」ってどんなテスト?

 近年の教育改革により、「読む・書く」だけでなく「話す力」に重点が置かれるようになりました。


「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)」は、次の4つのパートに分かれていて、それぞれ異なる出題形式で問題が出されます。


・パートA:英文を音読する問題


・パートB:質問に答える問題


・パートC:4コマのイラストを見て、ストーリーを説明する問題


・パートD:自分の意見を述べる問題


 特にパートCやDは、自分の言葉で英文を組み立てる必要があり、多くの生徒が難しいと感じています。


 例えば、昨年度(2024年度)のパートCでは、次のような出題がありました。


Part Cは、イラストを説明する問題です。次に表示される、1から4までの全てのイラストについて、順番にストーリーを英語で話してください。(中略)

あなたは、留学生のジョナサンに、先週のバス停での出来事を英語で説明しようとしています。一番上のイラストに描かれた人物になったつもりで、相手に伝わるように英語で話してください。(中略)

この表現を最初に使って解答を始めてください。

Last week ……

(準備時間30秒間/解答時間40秒以内)

※設問の4コマ漫画は「令和6年度 ESAT-J YEAR 3 問題と解答例」で見ることができます。

出典:「【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」東京都教育委員会



まずは「1コマを英語で伝える練習」から始めよう!

 スピーキング力を伸ばすには、単語や文法を知識として覚えるだけでは不十分です。


 必要なのは「瞬時に英語を声に出す練習」です。


 いきなり4コマを説明するのが難しいと感じる人は、1コマずつ簡潔に伝える練習から始めてみるのがいいと思います。


『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』は、このトレーニングに特化した一冊です。


 1コマ漫画を題材にした74問のクイズが収録されており、瞬間的に自分の言葉で英文を組み立てる練習ができます。


東京都「中学校英語スピーキングテスト」で点数を上げる一番の近道『中学英語だけで面白いほど話せる! 見たまま秒で言う英会話』より


Where are Cherry and Stella?

チェリーとステラはどこ?


【解答例】


Cherry is under the TV.

チェリーはテレビの下にいます。


Stella is on the shelf.

ステラは棚の上にいます。



何度も自分の言葉で声に出す練習を

 最初は短いシンプルな英文で十分ですし、難しいことを言う必要はありません。もちろん、間違えても構いません。大切なのは、ためらわず、声に出し続けることです。


 短い英文を自分の言葉で話せるようになったら、徐々にまとまった長さの英文を自分の言葉で話すことにチャレンジしていってください。


 このトレーニングを繰り返し続けることで、中学校英語スピーキングテストの4コマも、難なく説明できるようになります。


 この本は、「イラストを見て、すぐに英語を口にする習慣」が自然と身につくので、スピーキングテスト対策の入り口としてはもちろん、将来につながる実践的な英会話力の基礎固めにも役立ちます。

WACOCA: People, Life, Style.

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