ラボスペースのある西橋本のSIC−2(写真提供/さがみはら産業創造センター)
神奈川県は宇宙関連企業が交流することのできる新しい拠点を橋本駅周辺に整備する。事業の委託を受けたのは、株式会社さがみはら産業創造センター(SIC/緑区西橋本)と日崎工業株式会社(川崎市)。拠点のオープンは今年の12月を目指す。
神奈川県は、今後の成長が見込まれる宇宙関連産業への参入促進、県内に集積している宇宙関連企業との共創を図るため、関連企業が交流することのできる新しい拠点を整備する。拠点では、企業間の連携や情報共有を促進し、宇宙関連産業クラスターの形成強化を目指す。
今回、この「宇宙関連企業交流拠点事業」を受託したSICは、主に拠点運営、イベント開催、広報活動、連携コーディネートを行う。一方の日崎工業は、拠点整備に関わる設計、製作、施工を担当する。
拠点の開設は橋本駅周辺で、具体的な場所については現在調整中。12月のオープンを目指す。コワーキングスペースのほか、イベント、交流スペースを設ける予定で、広さは約200平方メートル、約30席程度(コワーキングスペース)を予定しているという。SICのラボスペースも拠点の一つとして活用していく。
SICの担当者は、「宇宙関連企業やベンチャー、スタートアップなどの会社にぜひ使ってもらいたい拠点になる。これから宇宙関連産業に参入したい県内・県外企業にも広く集まってもらい、ネットワークを構築し、連携を生み出せるような拠点にできたら」と意欲を見せる。
展示・物販なども
拠点は企業向けのスペース以外にも、宇宙に関心を持ってもらえるような一般向けスペースを設ける予定。「展示や物販の場所をつくり、訪れた人に宇宙を身近に感じてもらえるような場所にしたい」と担当者は話す。ここでは、一般向けのイベントやワークショップなどの開催も視野に入れる。
拠点整備へ向けSICの担当者は「いろいろな取り組みにつなげられると良い」と期待を寄せるとともに、「これから宇宙ビジネスは成長していく分野で国も力を入れている。産・学・官・金が連携するとともに、県内の企業が宇宙産業を目指せる取り組みを展開していきたい」と話す。なお、拠点の詳細は決まり次第発表の予定。
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