国連制裁復活でも対中国原油輸出継続=イラン石油相

 イランのパクネジャド石油相は24日、英仏独が進める核合意の「スナップバック」と呼ばれる対イラン国連制裁復活が発動された場合でも、中国への原油輸出は継続すると明らかにした。4月モスクワで撮影(2025年 ロイター/Olesya Astakhova)

[ドバイ 24日 ロイター] – イランのパクネジャド石油相は24日、英仏独が進める核合意の「スナップバック」と呼ばれる対イラン国連制裁復活が発動された場合でも、中国への原油輸出は継続すると明らかにした。イランと英仏独3カ国は制裁回避に向けた合意形成に苦戦している。

英仏独の外相と欧州連合(EU)のカラス外交政策責任者は、23日に開催された国連総会の傍らでイラン外相と会談し、解決策を探った。

英仏独は8月28日、2015年の核合意をイランが順守していないとして、国連制裁の再発動に向けた30日間の手続きを開始。合意に至らない場合、今月27日に制裁が復活する。

欧州側はイランに対し、国連の核査察官による最も機密性の高い核施設へのアクセス回復、濃縮ウラン保有に関する懸念への対応、米国との協議への参加を求めている。

パクネジャド氏は、制裁発動後の中国への原油販売に関し「われわれに問題はなく、継続する」と表明。

「過去数年間、米国による不当かつ一方的な制裁により、すでに極めて厳しい制限に直面してきた」と指摘し、「国連制裁が加わっても状況に大きな変化はないだろう」と語った。

調査会社ケプラーのデータによれば、24年のイランの原油輸出の約8割は中国向けだった。

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