中学ビブリオバトル山形県大会、地元高校生らの主催で創設…12月7日に初開催へ

紹介したい本について話す山形中央高の4人。左から佐藤さん、足立さん、長沢さん、小和田さん

 お気に入りの本を持ち寄って魅力を紹介し、一番読みたくなった本を投票で決める「ビブリオバトル」の中学生大会を初開催するための準備を、主催する高校生たちが進めている。12月に山形市で行われる「中学ビブリオバトル山形県大会」に向け、実行委員会メンバーの4人は、自分たちより下の世代にもビブリオバトルを普及しようと意気込んでいる。

 

県立山形中央高校2年の4人が立役者

 実行委を務めるのは、山形県立山形中央高校2年の小和田琉惺さん(16)、佐藤颯太さん(16)、足立実加さん(17)、長沢遼大さん(17)の4人。昨年4月、必修科目「総合的な探究の時間」のテーマにビブリオバトルを選んだ。昨年11月には「全国高等学校ビブリオバトル2024山形県大会」で、足立さんが決勝まで進んだ。

 

 4人は昨年度末、中学のビブリオバトルは高校と比べて地方大会の開催数が少なく、山形県でも行われてこなかったことを知り、新たな目標として山形での中学生の県大会の創設を目指すことにした。イベント会社の経営者と会ったり、教育関係の学会に参加したりして、イベントの開催方法などを学んできたほか、山形市内の中学校を訪問してビブリオバトルの紹介も行ってきた。県教育委員会にも協力を呼び掛けた。

 

 そんな活動が実を結び、県大会の主催者となる実行委員会は、4人のほかに読書好きな地元の大人たち3人が加わる形で夏に発足した。県立図書館が共催し、県教育委員会や読売新聞社などが後援することになった。

 

 佐藤さんは「年齢や肩書、性別などの壁を超え、本を通じて人と人がつながり合えるのがビブリオバトルの魅力」と語る。バスケ部に所属する足立さんは「スポーツだけが青春じゃない。好きなもののことなら語りやすく、プレゼンの楽しさが分かる」と話す。

 

 中学ビブリオバトル山形県大会は12月7日に山形市の県生涯学習センター「遊学館」で行われる。11月上旬から募集を始める予定。問い合わせは山形中央高校学習センターの小野寺愛さん(023・641・7311)へ。

 

 ※9月24日付読売新聞山形版の記事を基に編集しました

 

左から、小和田さん、佐藤さん、足立さん、長沢さん

(2025年9月24日 19:45)

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