ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.24 17:57

超強力な台風18号が台湾を襲い、東部地域で洪水が発生、最小14人が死亡し124人の行方がわからなくなった。

AP通信、ロイター通信、中国新華社通信、台湾CNA通信などによると、台湾消防庁は花蓮県の山岳地帯にあるせき止め湖から水があふれ14人が死亡、18人が負傷したと発表した。死亡者はほとんどが高齢者と確認された。

せき止め湖は豪雨により発生した山崩れによって形成された湖で、五輪プール約3万6000杯分に相当する9100万トンの水をせき止めていた。しかし23日午後2時50分ごろ一気に6000万トンほどが流出し、馬太鞍渓の橋が崩れ、光復郷の集落が浸水した。

人口8500人ほどの光復郷では住民の約60%が建物の上層階にとどまり台風に備えたが、残りは洪水直前に避難した。消防庁関係者は「光復郷の住民1000人が孤立した状態。最も重要な課題は住民を安全に避難所に移すことだが、現在物資がまともに入れずにいる」と説明した。

台風18号は台湾東部だけで700ミリメートルに達する豪雨を降らせた後、フィリピンでも最小3人の死亡者を出している。

台風は現在、中国南部海岸と香港に向け北上中だ。香港では700便以上の航空便が欠航となり都市機能が事実上ストップした。幼稚園と小中高校は22日から休校に入り、香港天文台はこの日午前2時40分に台風警報最高段階である「10号」を発令した。

香港の海岸では激しい波を見物していた家族が海に巻き込まれて救助される事故も発生した。母親と5歳の息子は危篤で、彼らを救おうと飛び込んだ父親も治療を受けている。

中国広東省もやはり警戒態勢に入った。広東省全域で100万人以上が避難し、12都市の学校や工場が休校・休業し、公共交通機関の運行も中断された。オンラインには広東省の大型マートの陳列台が買い占めにより空っぽになった様子が相次いで投稿されている。

台風18号は中心部の最大風速が220キロメートルに達し、現在時速約22キロメートルで西または西北西方向に移動するものと予想される。

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