ここが知りたいのテーマは県議会や市議会での議論が大詰めを迎えているアリーナ計画です。議論の最大のポイントは本当にアリーナが「にぎわいの拠点」になるのか。つまり巨額の税金を投入して施設を整備したはいいが将来にわたって持続的に運営出来るのか?という点です。

例えば、こちらはアリーナの利用想定ですが、年間の稼働率は8割を見込んでいるんです。一方 サンドーム福井の昨年度の利用率はというとおよそ5割に留まっています。

さらに今、全国のあちこちに多目的アリーナが整備されていて、既存のものに加えて全国で45件ものアリーナの整備構想が進行しています。こうなると、競争に勝てるのかという懸念もありますが、利用想定は「絵に描いた餅」とならないのか。運営会社を取材しました。

■会議の様子
「コンテンツを持っている企業とより深く接触して、何がやれるのかというとこを下期、ここから全力でやっていかないといけない」

アリーナの運営を担うのは、福井ブローウィンズのオーナー企業・オールコネクトの関連会社で、今年3月に設立された「Fプライマル」です。これまでに、全国各地のアリーナやスタジアムなど15か所以上を視察し、安定した運営のヒントを探っています。

また、コンサートやイベントの興行や誘致をしている事業者とも連携して、ノウハウを吸収していて、開業後の運営もサポートしてもらう計画です。

■Fプライマル 田辺友宏代表
「アリーナ運営に関しては、まだまだ知見が足りない会社ですので、県外のアリーナで実際にイベントを構築している誘致している方たちと協力しながら、また、福井という地域に当てはめながら、硬い(稼働率を)出している」

一方、全国にアリーナが乱立する中コンサートやイベントで利用してもらうためには近隣の施設との連携も必要と考えています。

■Fプライマル 田辺友宏代表
「例えば、全国の興行。福井の5000席、1日だけでは来ていただけないところを、富山と2デイズで来ていただく。石川と2デイズで来ていただく。またはそこにかかる人材設営の費用を案分していく。そういったところでメリットを出していく」

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