マセラティ、GT2ヨーロッパシリーズでメルセデス、アウディ、ランボルギーニを抑えてトップに - ItalPassion

バルセロナでのシーズンファイナルまであと数週間、マセラティはすでにその瞬間を味わっている。バレンシア・サーキットで開催されたGT2ヨーロッパシリーズ選手権の最終戦で、トライデントは完璧な週末を過ごし、メルセデス、アウディ、ランボルギーニを圧倒した。

フィリップ・プレッテ、Am部門の王者…他

LPレーシングのイタリア人ドライバー、フィリップ・プレッテがバレンシアで2年連続のタイトルを獲得した。第1レースでのストレート勝利に続き、日曜日にも勝利を収め、バレンシアでのワンツーフィニッシュを飾った。フィリップ・プレットは今シーズン、10レースで8勝を挙げ、総合優勝も2回獲得している。

土曜日にフィリップ・プレットがポールポジションからスタートし、RTRプロジェクツ・メルセデスAMGとディナミック・モータースポーツ・プロアマ・マセラティのアタックに抵抗したことを考えると、このパフォーマンスはさらに注目に値する。ペナルティのピットストップにもかかわらず、彼はリードを広げ、数秒の差をつけてゴールした。翌日、雨でぬかるんだコースで5番手からスタートした彼は、ロジーナのランボルギーニ#11をオーバーテイクし、ルカ・ピッリのLPレーシング・アウディとペトルリサのメルセデスAMGを抑えて優勝した。

プロアマで接戦、ランボルギーニがタイトルを獲得

マセラティがAmクラスと総合で輝いた一方で、プロアマカテゴリーでは波乱があった。土曜日には、パンパニーニとカラミア（ディナミック・モータースポーツ、マセラティ）が優勝し、フォルマネクとロジーナのランボルギーニ#11とのタイトル争いを復活させた。マセラティはウエット路面でバリアにスリップし、ランボルギーニに道を譲ったのだ。

ボスとしてのマセラティ

マセラティが2025年GT2ヨーロッパシリーズにその足跡を残したということだ。マセラティGT2が表彰台の常連となっただけでなく、メルセデス、アウディ、ランボルギーニという確立されたベンチマークを相手に、その信頼性と競争力を証明したのだ。

マセラティのCOOであり、アルファロメオのCEOでもあるサント・フィチリは、このサクセスストーリーをこう総括した：

「バレンシアでの素晴らしい週末は、マセラティGT2がGT2ヨーロッパシリーズを完全に支配した。フィリップ・プレッテとLPレーシングチームに祝福を送ります。トライデントは今シーズン、並外れた強さと信頼性を発揮し、輝きを放ちました。この成功は、マセラティ・コルセのハードワークに対する正当な報酬です。

次は？GT3の夢

この成功の後、マセラティはもう一歩先に進むべきか？モデナに本拠を置くこのブランドは、GT2を頂点に、フェラーリが296GT3で、ランボルギーニが新型テメラリオGT3で競合するGT3への復帰を検討することができる。そのような動きは論理的な次のステップであり、国際的なモータースポーツにおけるトライデントの存在感をさらに強め、イタリアやドイツのライバルたちに対してより高い知名度を与えることになるだろう。

一方、GT2選手権の最終戦は10月10日から12日までバルセロナで開催される。マセラティは、すでにタイトルを獲得し、歴史に残る2025年シーズンに足跡を残すという野望を胸に、強い立場でそこに臨む。