イタリア各地で22日、労働組合などによるイスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃に抗議するデモが実施された。ミラノで同日撮影(2025年 ロイター/Claudia Greco)
[ミラノ 22日 ロイター] – イタリア各地で22日、労働組合などによるイスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃に抗議するデモが実施された。港湾労働者が複数のイタリアの港湾へのアクセス道路を封鎖したほか、北部ミラノでは警官隊との衝突も発生した。
港湾労働者らは、ガザでイスラム組織ハマスと交戦中のイスラエルに対して武器や他の物資の輸送拠点としてイタリアが利用されることを阻止すると訴えた。北部ジェノバではデモ参加者が早朝、港周辺でパレスチナ旗を掲げた。中部トスカーナ州リボルノでは、労働者らが港への入口を封鎖。北東部のトリエステでも同様の抗議行動が行われた。
一方、メローニ首相率いる右派政権は親イスラエル路線を取っており、パレスチナ国家を承認しない姿勢を明確にしている。
22日にはミラノ中央駅付近で警察が抗議者と衝突し、催涙ガスを使用したことをロイターの関係者が目撃した。南部ナポリでは、主要鉄道駅で抗議デモ参加者の一部が線路に侵入し、列車の遅れにつながった。
このほか、イタリアのメディアは、北部ボローニャ市近郊の道路でデモ参加者が交通遮断を試みたと報じた。他の都市でも数千人がデモに参加。学校の閉鎖や、一部交通機関でのストライキもあった。ただ、サルビーニ運輸相は「ストによる列車運休は限定的」との見方を示している。
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