ミストシャワーを浴びる幸町小学校の児童ら
気温33℃となった9月8日。厳しい暑さの中でも、幸町小学校の児童たちはどこか涼しげだ。
夏休み中の8月8日、同校の昇降口にミストシャワーが設置された。同校PTAの中橋直紀会長が昨今の猛暑を鑑み、ミストシャワーの寄付を思案していたところ、本紙の過去記事で同様の取り組みをしている川崎市建設青年会を発見。知り合いのつてを辿って連絡し、当初は有償で取り付けてもらう予定だったが、同会の厚意で無償での寄付が実現した。
中橋会長は「建設青年会の皆さまには心から感謝している」と謝意を示し、設置をした同会の石塚太一さんは「子どもたちが少しでも楽しく快適に学校生活を送ってくれれば」と目を細めた。
ミストシャワーは長さ約14m。同校の本田宏教諭は「水道の蛇口に直接つながっているので使いやすい。子どもたちも気持ちの面で明るくなったと思う」と話す。ほかの教諭にも、登下校時や休み時間、体育の時間などで積極的に利用するよう呼び掛けているという。児童たちは「涼しくて気持ちがいい。ずっと浴びていたい」と笑顔を見せながら、家路を駆けていった。
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