カナダパビリオンのヴィルジニーさん【写真:Hint-Pot編集部】
2025年大阪・関西万博の会期も残すところ1か月を切りました。連日多くの来場者で賑わう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。「再生(Regeneration)」をテーマに、専用タブレットを用いたAR技術でカナダの壮大な自然と先進的な都市を没入体験できるカナダパビリオン。そこで働くヴィルジニーさんは、日本での生活を通じて、意外な日本の食べ物に魅了されているといいます。いったい、どんな食べ物なのでしょうか。
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4年間の日本生活 「日本は食べ物が安くておいしい」
カナダ・モントリオール出身のヴィルジニーさんは、現在カナダパビリオンのスタッフとして活躍しています。山形大学や金沢大学への留学経験があり、さらに青森県三沢市では3年間、英語教師として働いてきました。合計して4年間、日本に住んだ経験から日本語も堪能で、文化や食事情を深く理解しています。
そんなヴィルジニーさんが語る日本の食べ物への想いは、とても興味深いものでした。
「日本は食べ物が安くておいしい。本当に素晴らしいと思う」
日本で長く生活してきたヴィルジニーさんだからこそ感じる、日本の食文化の豊かさ。多くの外国人は寿司や天ぷら、ラーメンなどを日本食の代表として挙げますが、ヴィルジニーさんが選んだ好きな日本食は実に意外なものでした。
「カナダにいるとあんこも食べたくなるくらい」
「1番好きなのは長芋。自分でとろろにしたり、焼いて食べたり、ごはんやうどんにかけて食べたりしています」
長芋への愛を語るヴィルジニーさんの表情は、まさに幸せそのもの。その理由を聞くと、故郷との違いが浮き彫りになりました。
「カナダにも長芋はあるけれど、新鮮なものではなくて輸入品。だから、生食のとろろにはできないんだ」
長芋は古くから日本で愛されてきた食材です。海外でも健康志向の高まりにより、輸出量も増加傾向にあるそう。栄養豊富でヘルシーな長芋は、和食の食材の1つとして、世界的にも認知され始めています。
「カナダにいるとあんこも食べたくなるくらい、日本の食べ物が好きなんだ」
日本の食文化の奥深さを改めて教えてくれるヴィルジニーさんの言葉。長芋やあんこのように、外国ではなかなか味わえない食材や料理が日常的に楽しめることこそ、日本に住む魅力のひとつなのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)
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