画像説明, イギリスの対外情報部(MI6)本部

1時間前

フランク・ガードナー安全保障担当編集委員(イスタンブール)、トーマス・マッキントッシュ記者(BBCニュース)

イギリス対外情報部(MI6)はこのほど、スパイを新しくインターネットで勧誘するため、ダークウェブ(暗号化などでアクセスを制限したインターネットコンテンツ)上に専用ポータルを開設する。

外務省の発表によると、安全なメッセージングプラットフォーム「サイレント・クーリアー(静かな運び人)」は、情報機関による勧誘活動を容易にすることで、国家安全保障の強化を図るという。

このプラットフォームは、ロシアをはじめとする世界各地の工作員候補を対象にする方針だ。

新たな専用ポータルの発表に先立ち、イヴェット・クーパー外相は、「国家安全保障は、すべての政府にとって第一の責務で、スターマー首相にの『変革の計画』の基盤だ」と述べた。

「世界が変化し、私たちが直面する脅威が倍増していく中で、イギリスは常に敵対勢力の一歩先を行かなければならない」

「我々の世界最高水準の情報機関は、この課題の最前線に立ち、舞台裏でイギリス国民の安全を守っている」

そのうえで外相は、「私たちは今、最先端技術によってその取り組みを強化し、MI6がロシアおよび世界各地で、イギリスのために新しくスパイを勧誘できるようにしている」と説明した。

テロ行為や、敵対的な諜報活動に関連する機密情報をイギリスに安全に提供したいと考えている人は、19日からこのポータルにアクセスできるようになる。

ポータルの使用方法は、MI6の認証済みYouTubeチャンネル上で一般公開される予定。

利用者には、信頼性の高い仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用し、自身と関連付けられていない端末からアクセスすることが推奨されている。

この開設は、アメリカ中央情報局(CIA)が2023年にロシアの潜在的なスパイを対象として、ソーシャルメディア上に動画を公開した取り組みにならったものだ。

CIAは以前、中国国家安全省によってダークウェブ上の接続に侵入され、中国国内の工作員を多数失うという壊滅的な損失を受けた。関係当局は、これを近年最悪の安全保障上の情報漏洩の一つだとした。

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