2024年7月に阿波市で車を飲酒運転し、原付バイクの男性はねて死亡させ逃走した罪に問われた男の裁判で、徳島地裁は9月17日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、阿波市土成町のマージャン店経営の男42歳は、去年7月に阿波市吉野町の県道で車を飲酒運転し、当時75歳の男性が乗った原付バイクに追突して死亡させ、そのまま逃走したなどとして、過失運転致死アルコール等影響発覚免脱と、ひき逃げの罪に問われていました。
17日の判決で徳島地裁の細包寛敏裁判官は、「アルコールの影響で運転に支障が出る可能性を認識していた上、発覚をおそれ走行を続けた責任非難の程度は重い。理不尽に被害者を奪われた遺族の厳しい処罰感情も当然」などとして、被告の男に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
弁護側はこれまでの公判で、「人を轢いた認識はなく、ひき逃げには当たらない」と主張していましたが、細包裁判官は男が捜査段階で、「人間だったらどうしようという考えが頭をよぎった」などと供述したことや、車の激しい損傷状態などから「人身事故の可能性に思い至るのは極めて自然」として、この主張を退けました。
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