「今夏の成果」を披露する部員ら
大綱中学校合唱部が9月21日(日)、新潟県の新潟県民会館で行われる第80回関東合唱コンクールに神奈川県代表として出場する。新たな指導者のもとで各大会に臨んでいる同部。部長の大金まどかさん(3年)は「自分たちのベストを尽くし、関東で1位、全国大会で3位以内を目指したい」と意気込みを語った。
同部は33団体が出場した神奈川県合唱コンクール(8月17日に県立音楽堂で開催)で、昨年に続き金賞を受賞し、県代表に選出された。また併せて小学生、高校生を含めた全部門を通じて最高賞となる全日本合唱連盟理事長賞と神奈川県知事賞を獲得した。
長年顧問を務めた前任者の異動に伴い、新たな指導者のもとで出発した今年のメンバー。スローガンは長年引き継がれている「合唱懸命」だ。約75人の大所帯をまとめる大金さんは、「先生が代わったことで、不安を感じる部員たちや、スムーズにいかないこともあったけど、部員一人ひとりと向き合い、それぞれの問題を解決したことで、より一つになれたと思う」と話す。
関東大会は「女声合唱とピアノのための組曲『空をかついで』から『空をかついで』」と「女声合唱とピアノのための『冬の底で』」の2曲で臨む。顧問の藤井大輔教諭は「『空をかついで』は大人が子どもたちに未来を託す曲。詩のイメージを捉え、生徒たちが自分事として歌えれば」と期待を寄せる。大金さんは「弱くなったなんて思われたくない。昨年の全国4位の成績を越えられるような演奏をしたい」と力を込めた。
夏休み中に出場したほかの大会でも結果を残した同部。8月7日のNHK全国学校音楽コンクールでは銀賞を受賞。7月26日にはTBSこども音楽コンクール神奈川県・横浜地区大会の合唱部門で優秀賞を受賞し、11月に行われる同コンクールの東日本ブロック大会出場を決めた。藤井教諭は「これらの結果は全て生徒たちの力。私はこれからもみんなが楽しく、気持ちよく歌えるよう環境を整えるのみ」と話す。
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