江戸時代の紀州徳川家ゆかりの甲冑(かっちゅう)などを集めた企画展が、和歌山市で開かれています。

この企画展は、和歌山城や紀州徳川家にまつわる歴史資料を展示している「わかやま歴史館」の開館10周年を記念して開かれました。

会場には、市民から寄せられた紀州藩ゆかりの武具や書状などおよそ30点が展示されています。

このうち「伝 三浦家所用甲冑(でん みうらけしょよう かっちゅう)」は、紀州藩の家老 三浦家が所有していたとされる甲冑で、三浦家の家紋がかぶとや腕を守る「こて」にもあしらわれるなど、凝った作りになっています。

また、「葵紋入火薬入れ」は、火縄銃に使う火薬を入れるもので、紀州藩主から地元の有力者が授かったということです。

このほか刀の「つば」を専門につくる職人「つば工」が手がけた刀装具なども展示され、紀州徳川家の威風を今に伝えています。

和歌山市和歌山城整備企画課の古川周平学芸員は「初めて展示するものを含め、この10年に市民などから寄贈された多くの品を展示しているのでぜひ見に来てほしい」と話していました。

この企画展は途中で展示品を替えながら、11月4日まで開かれています。

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