ブラジル中銀が金利据え置き、2会合連続 長期据え置き改めて示唆

ブラジル中央銀行は9月17日の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を2006年7月以来の高水準である15.0%に据え置いた。2024年12月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Ueslei Marcelino)

[ブラジリア 17日 ロイター] – ブラジル中央銀行は17日の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を2006年7月以来の高水準である15.0%に据え置いた。金利据え置きを利上げサイクルの「中断」としていた文言を削除し、金利を長期間据え置くことを示唆した。

それでも利上げの可能性への言及を維持し、必要に応じて借り入れコストがさらに上昇する可能性があることを示唆した。

据え置きは2会合連続で、全会一致で決定した。ロイターが先週実施した調査でもエコノミスト41人全員が据え置きを予想していた。

COPOMは声明で「委員会は警戒を維持し、非常に長期にわたり金利を現行水準に維持することがインフレの目標回帰を確実にするのに十分かどうかを評価する」と述べた。

中銀は昨年9月以降、政策金利を計450ベーシスポイント(bp)引き上げてきたが、7月の会合で積極的な引き締めサイクルを停止した。ただ、必要なら利上げ再開をためらわないとも強調し、この文言は今回の声明でも維持された。

一方、利上げの「中断の継続」に言及した以前の文言は削除した。この表現は、現行水準での金利据え置きがインフレ率を目標の3%まで低下させるのに十分かどうかを巡る不確実性を浮き彫りにしていた。

インターのチーフエコノミスト、ラファエラ・ビトリア氏は「2025年の利下げの見通しはさらに先送りになっている」とし、中銀は「かなりタカ派的な姿勢」を維持しており、最近の外部環境や為替レートの改善にもかかわらず、目先の利下げ余地はほとんどないと指摘した。

中銀は政策の対象期間である2027年第1・四半期までの12カ月間のインフレ見通しを3.4%に据え置いた。

今年のインフレ見通しは4.9%から4.8%に若干下方修正したが、来年の見通しは3.6%で据え置いた。

当局者はブラジルの経済成長が予想通り緩やかになりつつある一方、労働市場は依然として堅調だと指摘した。

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