世界遺産に登録されている日光市の輪王寺で、寺の住職にあたる門跡が新たに就任し、16日、晋山式と呼ばれる就任の儀式が行われました。

輪王寺では、去年12月に門跡を務めた石塚慈雄さんが任期満了で退任し、新たに、柴田立史さんが第87世の門跡に就任しました。

16日は、就任式にあたる晋山式が行われ、御霊殿と呼ばれる寺のお堂には、天台宗の関係者など60人ほどが参列しました。

式では、七条袈裟をまとった柴田門跡が天台宗の最高位にあたる「天台座主」の名代から任命書を受けとったあと、歴代の門跡の名が記された巻物にみずから署名して、日光を開いた勝道上人などに就任を報告しました。

柴田門跡は、これまで輪王寺を構成する15の寺院のうち、「光樹院」の住職を務めたほか、輪王寺宝物殿の館長などを歴任しています。

参列者のひとりは、「日光、栃木県のために尽くされることを願っています。式は、厳かで、日光山の1200年の歴史を感じる時間でした」と話していました。

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