原油先物横ばい、前日の上昇維持 ロシア製油所攻撃受け供給リスク意識

アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。ウクライナのドローン(無人機)によるロシア製油所への攻撃を受け、ロシアからの供給に支障が出る可能性が意識される中、前日の上昇分を維持している。写真は7月14日、ロシアのタタルスタン共和国で撮影(2025年 ロイター)

[16日 ロイター] – アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。ウクライナのドローン(無人機)によるロシア製油所への攻撃を受け、ロシアからの供給に支障が出る可能性が意識される中、前日の上昇分を維持している。

0000GMT(日本時間午前9時)時点で、北海ブレント先物は0.04ドル高の1バレル=67.48ドル、米WTI先物は0.02ドル高の63.32ドル。前日はブレントが0.45ドル高の67.44ドル、WTIは0.61ドル高の63.30ドルで引けていた。

ウクライナは紛争終結に向けた協議が行き詰まる中、ロシアの戦争能力を弱めようと、エネルギーインフラへの攻撃を強めている。

IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は顧客向けリサーチノートで、「世界の原油生産量の10%以上を占める主要産油国であるロシアからの供給障害懸念の高まりが原油価格を支えている」と述べた。

ベセント米財務長官は15日、ロシア産石油購入を巡り、欧州諸国が中国とインドに独自の関税を課さない限り、トランプ政権は中国製品に追加関税を課す考えはないと述べた。

投資家はまた、16─17日開催の米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。同会合では利下げが予想されており、燃料需要を押し上げる可能性がある。

シカモア氏は
「今週の利下げ観測を受けたドル安も、原油相場を支えている」と述べた。

イスラエル軍が15日、パレスチナ自治区ガザのガザ市占領に向け地上攻撃を開始したと、ニュースサイトのアクシオスがイスラエル当局者の話として報じたことも、中東の原油供給リスクを高める可能性がある。

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