中国の中古住宅価格が8月も下がり、下落幅は前月から拡大した。主要都市が購入規制を緩和したが、より大規模な支援の必要性が浮き彫りとなっている。
国家統計局が15日発表したデータによると、8月の中古住宅価格は前月比0.58%下げ、7月の0.55%下落からマイナス幅が拡大した。また、新築住宅価格(主要70都市、政府支援住宅を除く)は前月比0.3%下落。7月は0.31%値下がりだった。
住宅市場の低迷は4年余り続いており、第2四半期以降は販売がさらに落ち込んでいる。ブルームバーグ・エコノミクスによれば、8月後半には経済全体の勢いも一段と弱まったとみられ、住宅市況の回復はなお見通せない状況だ。
マッコーリー・グループの中国担当チーフエコノミスト、胡偉俊氏は今月1日のリポートで「2カ月連続の弱いデータで、住宅市場を中心に政府が新たなミニ刺激策を打ち出す可能性がある」と分析していた。
原題:China Used Home Prices Drop Faster as Cities Expand Support (1)(抜粋)
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