ゼレンスキー氏、同盟国に防空見直し促す ポーランド領空侵犯受け

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、キーウでフィンランドのストゥブ大統領と会談を行った。同日撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)

[キーウ 11日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、キーウでフィンランドのストゥブ大統領と会談を行った。ポーランド領空に10日、ロシア製とされるドローン(無人機)が侵入したことを受け、同盟国に対し各国の防空能力を見直すよう求めた。

ゼレンスキー氏はストゥブ大統領との共同会見で、ウクライナは同盟国支援に「オープンであり、準備が整っている」と表明。ウクライナは西側諸国の長距離防空システムに大きく依存しているものの、ロシアの攻撃を撃退するための国内対策を策定していることから、こうした問題を巡り同盟国に助言を与えられる立場にあるとの見方を示した。

また、米国製の「パトリオット」などの防空ミサイルシステムはロシアが使用する安価な無人機に対抗するにはコストがかかりすぎるため、ポーランドなど他国も同様の多層防御アプローチを検討すべきだと指摘。その上で、「世界中どこにも、あらゆる種類のドローンを撃墜できるほどのミサイルを保有している国はない」と述べた。

ポーランドは10日、北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けて、自国の領空を侵犯したロシアの無人機とみられる機体を撃墜したと発表。「市民の安全を脅かす侵略行為」と非難した。

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