EUのロ産ガス脱却、米LNGで1年以内に可能=米長官

米国が今週、欧州連合(EU)はロシア産ガスを米国の液化天然ガス(LNG)に置き換えることで、6─12カ月以内に段階的に廃止できる可能性があるとの見解をEU当局者に伝えていたことが分かった。写真はライト米エネルギー長官。ホワイトハウスで8月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ブリュッセル 12日 ロイター] – 米国が今週、欧州連合(EU)はロシア産ガスを米国の液化天然ガス(LNG)に置き換えることで、6─12カ月以内に段階的に廃止できる可能性があるとの見解をEU当局者に伝えていたことが分かった。ライト米エネルギー長官が12日、ロイターに明らかにした。

ライト氏はブリュッセルで講演し、EUがロシア産ガスを段階的に廃止できるスピードについて、「12カ月以内、もしくは6カ月以内に簡単に実現できると思う」と言及。「私はもっと早くできるという意見を明確に表明した。米国側としては日程をさらに前倒しできれば良いと思う。それが実現するかどうかは分からないが、そうした議論はあった」と述べた。

ライト氏は11日、EU欧州委員会のヨルゲンセン委員(エネルギー・住宅担当)とブリュッセルで会談。ヨルゲンセン氏は、EUがロシアからの石油・天然ガス輸入をゼロにする目標期限として2028年1月を維持する姿勢を改めて示した。また、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は10日、新たな対ロ制裁の一環として、ロシア産化石燃料の段階的廃止を加速することを検討していると発言。ただ、具体的な方法については明らかにしていない。

欧州委の広報担当者はライト氏の発言についてコメントを控えた。

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Kate Abnett

Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.

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