ロシア、石油・燃料輸出収入が8月に減少=IEA

 国際エネルギー機関(IEA)が11日に発表したところによると、ロシアの原油・石油製品販売収入は8月に減少し、ウクライナ紛争が始まって以来最低の水準の一つとなった。写真はロシア・ルーブル紙幣。2022年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[モスクワ 11日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)が11日に発表したところによると、ロシアの原油・石油製品販売収入は8月に減少し、ウクライナ紛争が始まって以来最低の水準の一つとなった。

ロシアのエネルギー産業は、ウクライナによる石油精製所や輸出パイプラインへの無人機攻撃や欧米の制裁によって困難にさらされている。

原油と燃料の輸出が減少したことに加え、主要ウラルブレンドの価格が1バレル=56ドル前後と、欧米が課す上限60ドルを下回るまでディスカウントが拡大。IEAによれば、収入は7月から9億2000万ドル減少し、135億1000万ドルになったという。

IEAは「ロシアの石油輸出収入はなお5年ぶりの低水準付近にあり、税収を減らし、ロシア経済の減速を悪化させている」と述べた。

8月のロシア産石油・燃料輸出は、日量7万バレル(原油3万バレル、製品4万バレル)減の同730万バレルだった。

またIEAによれば、ロシアの先月の石油生産量は日量3万バレル減の同930万バレルで、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が設定した割当量に沿ったものとなった。

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